うさゆの。【秋の特別編2】 (ページ13)

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62.花だより-3 ページ13

花「あの、皆さん！ちょっと提案があるんですけど！」

姫路「提案？」

花「実は来月、Aさんの誕生日なんですよ。せっかくなんで
今度の温泉旅行、ちょっとしたサプライズに協力してもらえませんか？(笑)」

そう。

Aさんの知らない所で、こんな話が繰り広げられていたのが
二週間前のこと。

だから本当はみんな知ってたんだよ。

Aさんと店長が付き合ってることをね。

その前提でのサプライズがこれだったのに・・。

1等を引くはずのAさんがタワシを当てちゃって
その代りに、藤さんが1等になって大騒ぎってのも全て筋書き通り。

あたふたするAさんをカメラに収めたら
”はい、大成功～！”って、みんなで言うはずだったのに・・。

花「店長・・どうしよう」

YH「とにかく捜してみましょう。おそらく部屋に戻ったか
その辺にいると思いますから」

花「私、やり過ぎましたかね・・？Aさん、泣いてどっかに
行っちゃったんじゃ・・」

YH「きっと大丈夫だよ。話せば分かってくれるって。ね？」

私を安心させようと、店長が優しく背中を叩いてくれた。

今はヘコんでる暇はない。

まずは、Aさんを見つけなければ・・。