I Believe you２【黒尾鉄朗】【及川徹】

Believe*34 ページ5

集合場所に着く



A「み、みんな、おはよっ」


黒尾「おい、あと二分で遅刻だったぞ」


と鉄朗が釘をさす


A「う…すみません…」


と素直に謝ると、鉄朗は鼻で笑った


A「鉄朗のトサカヘッ‥「今何か言ったか？」ナ、ナニモ？」


私と鉄朗が言い合っていると直井コーチが叫ぶ


直井「お前ら、早くしないと新幹線間に合わないぞ

　 さっさと乗れ！！」


黒尾「…ほら、行くぞ」


グイッと私の腕を引っ張る


A「ちょ！！」


私たちは新幹線に乗り、仙台駅まで向かった




＊＊＊＊＊
in仙台駅



…さっきの新幹線ではほんとに焦った


山本君が切符無くして、みんないきなり静かになると思いきや


研磨が切符見つけてくれた


研磨ホントすごいや


と、無意識に研磨の方を見ると相変わらずゲーム遊びに夢中である


酔わなかったのかな？



まあ、それは置いといて私は辺りを見渡す





A「ホントに、宮城県だ…」




私が呟いた一言を海君が気づいて話しかける


海「三枝ってさ、中学まで宮城に住んでたんだろ？」


A「うん！何か色んな場所が変わってるからビックリしたよ」



海君と宮城の事を話していると、またまた直井コーチが


直井「おーい、バスきたぞ、いそげー！」


と声が聞こえる


あちら側には、山本君と犬岡君が



「コーチ！あと５分！５分だけなんで！」




と二人して叫んでる


どうやら牛タン弁当が食べたいらしい・・・


朝からほんとに元気いいなぁ


と思う私であった



＊＊＊＊＊




バスに乗り窓際の席に座る



すると



黒尾「ここ座るわ」


と、隣の席に座る鉄朗


A「お、おう」


黒尾・A「・・・・・」



何か、気まずい・・；；


鉄朗、朝弱いのかな？ずっと欠伸してる


とりあえず、何か話そう！！




A「ねっ、鉄朗…」





ポスッ




鉄朗が私の肩に寄りかかり、眠っている


ファ！？


いつの間に寝たの？！


鉄朗が寝息を立て、気持ちよさそうにしてる




・・・まつ毛結構長いんだ




と、ずっと見つめていることに気づき下に俯く


すると鉄朗のバッグからプリントが見えた


そのプリントを見ると、何やら真っ黒になるほど書かれている


みんなの弱点や練習方法等が書いてある


もしかして、昨日の遅くまでずっと書いてたのかな・・？


私はチラッと鉄朗を見る





A「…鉄朗、お疲れさま」





と、ポツリと呟き私も目を閉じた

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