月を見つけてーそのさんー【ワンパンマン】

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「ってことで、最後に話したのがお前とわかったんだが、Aの行方を知らないか？」

「ッ！」

　イアイは、その話を聞くと、最後に会った時にいたあの男を思い出す。急いで名刺を取りだし、電話をする。すると、機械音で

【この電話番号は現在使われておりません】

　となる。彼は胸くそが悪くなり、持っていた携帯電話を投げ捨てた。

「クソっ！騙された！ゾンビマンさん、犯人はAの高校時代の同級生です！」

ーー
「はにゃ？イアイアンにバレちゃったかぁ。まぁいいや、既にAは俺の手の中だし。あ、ミミミちゃん、スカート切っちゃお」

　友達はAが映し出されているパソコンの画面を見ながら、通信機で連絡する。すると、Aを誘拐した女が、Aのスカートに手をかける。

「俺さぁ、出会った時から思ってたんだよね。Aちゃんってさ、月みたいなんだよね。太陽がないと輝けないくせに、みんなから人気で……」

「ほんとむかつく」

「しかも新しい太陽の……サイタマ？だっけ。なんだよあれ。俺の方がいいじゃん。お前と対等なのは俺なんだよ！」

「俺が！お前の！太陽で！お前は俺のおかげで！輝けてたんだよ！な！の！に！あんな野郎を！選びやがった！」

ーー恩知らずは死んじゃえ

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