二十九番目 ページ29
「はいどうぞ」
Aの作った粥と、握り飯が俺らの前に用意される。粥は鬱先生用、握り飯は俺用か。はぁ、ちゃっかりしてるわ。
「鬱さん、小太りな貴方は魅了的ではありませんが、死んでしまっては痩せても意味が無いんですよ？」
鬱先生は嬉しそうに粥をすすりながら、Aの話を聞く。まるで親子やな。
「…親を死なせた責任を取るんでしょ、それなら死んだらダメじゃないですか。それに」
ーー貴方も一人の人間なんですよ？
偽善者やと思った。せやけど、この偽善に助けられた。巻き込んだのは俺らで、俺らがやったのは殺人という許されん行為なのに、この子は…優しすぎる。
「Aちゃぁーん」
甘い声を出してAに抱きつこうとする鬱先生を、Aはすっと避ける。そして、そのまま鬱先生は俺の胸元へダイブ！
「スースースー」
そのまま爆睡した鬱先生に、思わず笑ってもうた。そのまま先生を布団に入れて、俺は帰ろうとする。その前に
「夜中なのにわざわざ出向いてくれて、ありがとな」
「……鬱さんも、誰かにとっては大切な人なんだなって思ったら、勝手に足が動いてただけです。それに、元は私が悪いですし。お礼を言われるようなことはしてません」
「なんやそれ。礼言わんかったらよかったわ」
なんて口では言うが、ほんまは心から感謝しとる。こんな俺らを一人の人間としてみてくれて、助けてくれてありがとな。
A
ーーー次の日
「やばい、遅刻する！」
俺がショッピくんと仕事に向かっとったら、後ろからそんな声が聞こえた。そして、その声の主は走って俺らをすぐに追い抜いた。
「走ると怪我するぞ！」
「は、はい！」
行ってこい！というと、いってきます！と、元気な声が聞こえた。よし、今日も一日頑張るか！
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うささん(プロフ) - どこまでもドアさん» 最初はhit数が2桁でしたから、苦笑してましたよ。私、クラレ先生が本当に大好きなので、そう言ってくださると幸いです！ (2020年1月4日 18時) (
レス) id: bf4eafc009 (このIDを非表示/違反報告)
どこまでもドア(プロフ) - うささんさん» え、伸びてないだなんて、とんでもない！短期間で星に黄色着くなんて凄いじゃないですか！実際hit数の平均が1,000て笑 めちゃ実力ありますやん！あ、私個人的にクラレ先生の喋り方が本物っぽくて好きです (2020年1月4日 17時) (レス) id: 8785b7590e (このIDを非表示/違反報告)
うささん(プロフ) - どこまでもドアさん» 最初は全然伸びてなくて、面白くないのかな？って思っていたのですが、そう言ってくださると自信が出ます！ありがとうございます！ (2020年1月4日 11時) (レス) id: bf4eafc009 (このIDを非表示/違反報告)
どこまでもドア(プロフ) - はぇー、面白かった…。まだ全然序章だと思うけど笑。応援してますよ！更新頑張ってください！ (2020年1月3日 23時) (レス) id: 8785b7590e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：うささん
| 作成日時：2019年12月28日 13時
