二十八番目 ページ28
「鬱さん、少しやりすぎですよ。コネシマさん困ってるじゃないですか」
俺がただ願うことしかできない中、その女の声はやけに凛と、ハッキリとしていた。いつその女が家に入ってきたかは分からんかったけど、その女がAというのはようわかった。
「Aちゃん？」
「はいはい、Aちゃんですよ。クラレさんから様子を聞いて心配になってきてみれば、こんなにやつれちゃって」
Aの心配になったという言葉に鬱先生の表情は一気に変わった。この女のせいで死にかけたのにまだ惚れてんのか、という腹立ちもあったが、それ以上にAが来てくれたことに安堵した。
「お粥作るんで、台所を借りしますよ」
というと、鬱先生のやつれた顔はどんどん明るくなっていく。正直俺は恋だの愛だのがよく分からねぇが、その顔を見るとすげぇわって思った。
「作ってくれるん!?お、俺のために！」
「あなたのために作るんです」
さっきまで水一杯飲むのを嫌がっとった鬱先生が今は粥が出ると聞いて目を輝かせとる。 なんか、安心するわ。
台所に立ったAは、飯を炊いとる間に、食器を洗ったり、洗濯物を洗濯機に入れたり、あからさまなティッシュゴミを嫌な顔一つせずに片付けていく。
「はぁー、ええ嫁さんなるわ。あれは」
「やろ」
思わず出てきた言葉に即座に反応する鬱先生。なんやろ、Aという異端児がおるのに、日常的で、楽しいわ。
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うささん(プロフ) - どこまでもドアさん» 最初はhit数が2桁でしたから、苦笑してましたよ。私、クラレ先生が本当に大好きなので、そう言ってくださると幸いです！ (2020年1月4日 18時) (
レス) id: bf4eafc009 (このIDを非表示/違反報告)
どこまでもドア(プロフ) - うささんさん» え、伸びてないだなんて、とんでもない！短期間で星に黄色着くなんて凄いじゃないですか！実際hit数の平均が1,000て笑 めちゃ実力ありますやん！あ、私個人的にクラレ先生の喋り方が本物っぽくて好きです (2020年1月4日 17時) (レス) id: 8785b7590e (このIDを非表示/違反報告)
うささん(プロフ) - どこまでもドアさん» 最初は全然伸びてなくて、面白くないのかな？って思っていたのですが、そう言ってくださると自信が出ます！ありがとうございます！ (2020年1月4日 11時) (レス) id: bf4eafc009 (このIDを非表示/違反報告)
どこまでもドア(プロフ) - はぇー、面白かった…。まだ全然序章だと思うけど笑。応援してますよ！更新頑張ってください！ (2020年1月3日 23時) (レス) id: 8785b7590e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：うささん
| 作成日時：2019年12月28日 13時
