第二月曜日 ページ9
「思ったんだがよ、これからは一つ屋根の下で暮らしていく仲だ、敬語はいらねぇぜ」
なぜ彼がそれを決めているのだろうか。ここの家主は私で、宇髄さんは居候。それなのになぜ、この人が主導権を握ってるのだろうか。
「ただし、敬称はつけろよ」
本当に、なんでこの人が上から目線で話をしてるのか私にはわからない。私の金で買った椅子に座り、私の金で買った化粧落としで、私の金で買った服を着てるのに
「よし、これでどうだ。少し地味だが、なかなかだろ」
そこには、薄く化粧をしたイケメンがいる。とここで少し重要発表をしよう。先程ちらりと言ったが、私は彼氏持ちである。
こんなイケメンと同棲していて大丈夫なのだろうか。
「お前は化粧をしても地味だな!」
大丈夫だわ。こんな最低な言葉を平然と女性に言う男性とは、死んでもいかがわしいことは起きない。
「命の恩人に減らず口を叩いていたら、変なお店紹介するわよ」
ニコリと殺気を込めて笑うと、宇髄さんも笑った。初めて笑う顔を見た気がする。当たり前か、彼は今友人も家族もいない状態。笑えるわけが無いか。
「いい度胸だな。そんな派手な精神を持ったAに、俺の四番目の嫁になる資格をやる」
「は?よ、四番目?」
嫁になる資格とか、そういうのよりも気になってしまった。え、大正時代って一夫多妻制OKだっけ。ダメだ、日本史でもそんなの習わなかったよ。
「おう。俺は大正時代に、三人の嫁がいる」
…ナンパ野郎め。という考えもあるが、1番に思いつくのは。そんな大事な人がいるのに、1人になって可哀想だな。という同情の考えだ。
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りまる - 感動しましたぁぁぁあ(TーT)最後のうずいさんの言葉もめっちゃよっかたあぁ(めっちゃないてめがはれてる) (2020年10月14日 19時) (レス) id: 3174c4ac03 (このIDを非表示/違反報告)
うささん(プロフ) - Turenさん» ありがとうございます!やはり原作に沿わせるような終わらせ方にしたかったので、生存ルートなどなしに…こんな形となりました。本当に読んでくださってありがとうございました! (2020年3月12日 2時) (レス) id: bf4eafc009 (このIDを非表示/違反報告)
Turen - 終わり方めちゃくちゃ悲しかったけど、その文めちゃくちゃ面白かったです!こんなに素晴らしい作品を執筆してくださり、本当にありがとうございます!! (2020年3月12日 1時) (レス) id: 371644a157 (このIDを非表示/違反報告)
うささん(プロフ) - ふらくとすさん» ありがとうございます!皆様に見ていただけたおかげで、ここまでやって行けました! (2020年3月9日 1時) (レス) id: bf4eafc009 (このIDを非表示/違反報告)
ふらくとす(プロフ) - とっても面白かったです!!作者様の表現の仕方や登場人物達の言葉など本当に自然で大好きです(*^^*)あともう2周しますね(笑) (2020年3月9日 1時) (レス) id: 1f5e46c8ad (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:うささん | 作成日時:2019年9月22日 1時