母さんが変なの拾ってきた

第二日曜日 ページ8

「ただいま」

　買う時に、これと同じサイズください。って言ったら、すごく変な目で見られた。当たり前だけど、親切にしてくださったあの店員さんに感謝。

「おかえり」

「これ、着てみてください。同じサイズなんで入るとは思いますが」

　彼に服を渡すと、自室にそれを持ち込む。元々着てた服にボタンあったし大丈夫だ思うけど、大丈夫か。

「これでどうだ！」

　彼は難なく動きやすさ重視のジャージを着て見せた。他にも外出時に着れる7分袖とデニムを買ってきたが、この様子だと大丈夫そうだね。

「OKです。さて、証明写真行きますか」

「なんだそれは」

　言わずもがな、あの証明写真だ。免許や受験に必須のあれだ。これを説明するためには、まず…

「貴方には働いてもらいます」

　ここから説明する必要がありそうだ。履歴書がいらないところを探す予定だが、念の為作成しておく。

「そのために、そのアメーバのように見える化粧を取ってください」

　さて、彼が化粧をしてる間に、私も化粧をしますか。服屋はノーメイクで高校生を演じてましたよ、だって大学生が変な服を持って【これと同じサイズください】は、軽くホラーだと思ったので。

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