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第六金曜日 ページ42

「この子の父は、あなた方の仰るように鬼です。旦那は、自らの血がある場所へと移動する血鬼術の持ち主でした」

 母はなにか隠し事をしていたかのように、背を向けたまま話はじめた。血鬼術のことはお母さんに言ってないし、本当に…私には…

「おそらく、向こうにいる旦那の血鬼術にあなたがたが触れ、たまたまこっちに来てしまったのでしょう。旦那も、たまたまこっちに来たと…言っていましたから」

「でも今旦那様は向こうに居るんですよね。それなら、帰る方法が」

 というと、母は首を横に振った。炭治郎くんはまだ帰るすべがあると喜んでいるように見えたが、母の様子を見て何かを察したのか何も言わなくなる。

「旦那は死にました。彼の血は特別で、日中に晒されない限り蒸発することはありません。それは、死んでもなお」

 つまり、向こうに帰る方法はない?

「本当にないの?」

 私は、静かな部屋の中でそう聞いた。あると返事が来たら、それはみんなとの別れだとわかっているのに、聞いてしまっていた。

「ないわよ」

「なんでそう言いきれるの。帰る方法を知ってるからないって言いきれるんじゃないの!違うの!」

 責めるように言ってしまったことに後悔はなかった。ただ、振り返った母の目に涙が浮かんでいた時に、胸がすごくいたんだ。

「あなたはあの人たちが好きじゃないの?この子達が、戦場に帰ってしまうことに罪悪感はないの?」

 最初はよくわからなかったが、次第と理解できた。そうか、煉獄さんたちは向こうに帰ったら、また鬼殺しに戻るのか。何時死ぬか分からない生活に戻るのか。

「こっちの世界は平和よ、この子達もこっちの世界の方が」

「でも!」

 善逸くんが反論しようとしたが、私はそれを机を叩く音で遮る。

「いい加減にしてよ母さん!」

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りまる - 感動しましたぁぁぁあ(TーT)最後のうずいさんの言葉もめっちゃよっかたあぁ(めっちゃないてめがはれてる) (2020年10月14日 19時) (レス) id: 3174c4ac03 (このIDを非表示/違反報告)
うささん(プロフ) - Turenさん» ありがとうございます!やはり原作に沿わせるような終わらせ方にしたかったので、生存ルートなどなしに…こんな形となりました。本当に読んでくださってありがとうございました! (2020年3月12日 2時) (レス) id: bf4eafc009 (このIDを非表示/違反報告)
Turen - 終わり方めちゃくちゃ悲しかったけど、その文めちゃくちゃ面白かったです!こんなに素晴らしい作品を執筆してくださり、本当にありがとうございます!! (2020年3月12日 1時) (レス) id: 371644a157 (このIDを非表示/違反報告)
うささん(プロフ) - ふらくとすさん» ありがとうございます!皆様に見ていただけたおかげで、ここまでやって行けました! (2020年3月9日 1時) (レス) id: bf4eafc009 (このIDを非表示/違反報告)
ふらくとす(プロフ) - とっても面白かったです!!作者様の表現の仕方や登場人物達の言葉など本当に自然で大好きです(*^^*)あともう2周しますね(笑) (2020年3月9日 1時) (レス) id: 1f5e46c8ad (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:うささん | 作成日時:2019年9月22日 1時

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