母さんが変なの拾ってきた

第六月曜日 ページ38

彼らの話は現実とは思えない、鬼とか、呼吸とか…そんなファンタジーを切り抜いたような話。聞いた感想といたしては…

「たかがそんな話…」

「たかがってなんだよ!!」

　反感を買うような言い方をしたのはいけないと思う、だけど、だけどよくよく考えて欲しい。この人達は大正時代から来てるんだよ？

「時空や時間を超えて来た人間を信じて、それを信じない人間がいます?」

　全員がそれもそうだ、と言わんばかりに冨岡さんと時透くん以外は頭を抱える。鬼が人間だから半人殺しなんてこともあるけど……それはしかたないのでは？

「とにかく、私は貴方たちと関わっている以上、一般人ではございません更に言うと、あの母親の娘です!!」

　母親に会ってるメンバーは、あー……という顔をする。

「鬼相手するより、お前の母親を相手する方が…大変かもな」

　宇髄さんは苦笑しながら言う。蛙の子は蛙と言うが、私の家では鳶が鷹を生んだとよく言われる。あの親が反面教師になったとはこのことだよ!

「そういえば、お前の父親ってなにしてるんだ？」

　そう言われて黙ってしまった。父親か…

「あの母親ですよ？父親がどうなるかなんて、わかりますよね!あ、それより冨岡さん今日は本当にありがとうございました」

　…本当は、父親については私も知らない。物心ついたときにはお父さんがいなくて、お母さんからは出て行ったと言われた。本当かどうかなんて、知らない。

【水曜日終了】

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