母さんが変なの拾ってきた

第四木曜日 ページ26

火曜日はゴミの次の日で、また異時代から人が来るのかって思ってたら連絡は来なかった。授業が終わっても連絡がなかったので、多分今日は来なかったんだろう。

　彼氏とは少し顔を合わせたが、声をかけたくなかったのでかけなかった。昨日、宇髄さんにそれとなく相談すると、1回距離を置いてみるといいと言われたから、距離を置いてる。

　彼曰く、本当に大切なら数日離れているだけでも無理になるらしい。…宇髄さん、お嫁さんがいるって言ってたし、多分無理してるんだろうな。

「ほら脱いでみろよ！」

　帰り道、彼のことは忘れ、不死川さんが渡してくれた日給でなんとか今月は凌げそうだな。とか思っていると、路地裏からそんな声が聞こえた。

　何事だろうかと思い、私は慌ててスマホを手にして、そっと路地裏を覗いた。

　そこには数名のグラサンマスク男が。腕まくりして露になった腕には、刺青のようなものも見える。そして、その奥の方には可愛らしい男の子が。

　やばい、そう思って私は警察に電話する。

「大学近くの路地裏で少年に脱衣するように促していて！」

　思わず大きな声で通報した為、声が無効に筒抜けだったらしい。やべぇと言って、走っていった。

　…私は誤解だったと警察に伝えて、電話を切った。今の声、どこかで聞いたような。

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