第一火曜日 ページ3
「なに母さん…て、誰よ!」
1時間ほどすると、茶髪ノーメイクの女が家を訪れた。この帰省だからいいかと、メイクをしてこなかった女が、この物語の主人公であるAだ。
「この人?この人はね、宇髄天元さん」
「いや、そういうことを聞いてるんじゃなくて」
幼稚園教諭をめざしている四年大学一年生の19歳だ。Aはため息をつきながら、宇髄の前に座る。
「この方ね、おうちがないみたいなの。Aちゃんの家に住まわせてあげれないかしら?」
優しい口調でとんでもないことを言い始めた母親に対して、Aははぁ!?と大声をあげた。
「何言ってんのよ母さん!行方も知らない男と住め?ふざけてんの?」
宇髄は親子喧嘩だと思い、何も言うことなく黙っていた。いや、普段なら割ってでも話していただろうが、現状は違う。
母親に味方すると怪しまれ、娘の味方をすると住む場所を失うという状態だ。彼の人生からして、野宿という選択肢も無くはないが。
知らない時代に野宿というのは、なるべく裂けたい。
「次のゴミの日まででいいから!」
「は?それ、どういうことよ」
Aは頭に?を浮かべると、天然な母親からは人とは思えないような酷い言葉が出てくる。
「彼ゴミ捨て場に捨てられてたの、今日はゴミの日じゃないから、次のゴミの日までうちでみようかなって…」
その言葉を聞いたAは、思わず固まってしまった。
860人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
りまる - 感動しましたぁぁぁあ(TーT)最後のうずいさんの言葉もめっちゃよっかたあぁ(めっちゃないてめがはれてる) (2020年10月14日 19時) (レス) id: 3174c4ac03 (このIDを非表示/違反報告)
うささん(プロフ) - Turenさん» ありがとうございます!やはり原作に沿わせるような終わらせ方にしたかったので、生存ルートなどなしに…こんな形となりました。本当に読んでくださってありがとうございました! (2020年3月12日 2時) (レス) id: bf4eafc009 (このIDを非表示/違反報告)
Turen - 終わり方めちゃくちゃ悲しかったけど、その文めちゃくちゃ面白かったです!こんなに素晴らしい作品を執筆してくださり、本当にありがとうございます!! (2020年3月12日 1時) (レス) id: 371644a157 (このIDを非表示/違反報告)
うささん(プロフ) - ふらくとすさん» ありがとうございます!皆様に見ていただけたおかげで、ここまでやって行けました! (2020年3月9日 1時) (レス) id: bf4eafc009 (このIDを非表示/違反報告)
ふらくとす(プロフ) - とっても面白かったです!!作者様の表現の仕方や登場人物達の言葉など本当に自然で大好きです(*^^*)あともう2周しますね(笑) (2020年3月9日 1時) (レス) id: 1f5e46c8ad (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:うささん | 作成日時:2019年9月22日 1時