母さんが変なの拾ってきた

第二金曜日 ページ13

宇髄天元side

「はじめまして、申し訳ないけど不法侵入者をもてなすなんて馬鹿なまねしたくないから、常語で話させてもらうわよ」

　不死川に関しては、わざと口を滑らした。屋根か裏でコソコソ生活するより、こっちの方がいいと思ったからだ。

　Aは不死川、あとは冨岡や他の奴らでも気を許すくらい優しい奴だと判断した。たった数日だが、信頼をおけるくらいしっかりしていて、優秀なことがわかる。

「ﾁｯ」

　今も、俺たちのわかるように会話をしてくれている。なんというか、煉獄と同じようなやつだと思った。まぁ、あいつよりは地味だけどな。

「それで、どうしたいんですか？」

「は？」

　ほら、優しい。普通なら友人が友人を連れてきて、住まわせてくれなんて言ってきたら断る。が、Aは自ら住むことを許す優しさがある。

「貴方には四つの選択肢があります」

一、宇髄さんのお金を使って暮らす

一、貴方自身が働いてここに住む

一、家事をこなして、その間に仕事を探す

一、ここから出ていく

「選択の自由です。どうぞ選んで」

　不死川はイライラしながらも、二番目を選んだ。プライドの高いやつだからな、他人の力を借りるのが嫌なんだろ。

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