第一日曜日 ページ1
「あらあら、大変ね。今日はゴミの日じゃないのに」
地域のゴミの日は月木と決まっているのにもかかわらず、それはゴミ捨て場にあった。Aの母親は、にこにこと笑いながらそれを家に運んだ。
「もう、なんで人が捨ててあったのかしら」
これが、狂気に満ちた天然の母が、ゴミ捨て場に捨ててあった{宇髄天元}をみた時に発した言葉である。家に運ぶと、何事もなかったかのように家事を始める。
「ん」
宇髄が目を覚ますと、母親はまたあらあらと声をだしながら近寄る。見覚えのない風景に宇髄は混乱するが、目の前にいる人間が鬼でないことを確認すると、冷静になる。
「わりぃが、ここがどこか教えてくれるか?」
「ここは○○県××町@@区¥¥の△の■よ」
あろうことは住所を答えた母親に対して、宇髄はぽかんとする。それは、住所を言ったことへの常識の無さから来る物ではなく、彼女の後ろにある家具が見たことのないものだったからだ。
「お、おい!今は何時代、いや、西暦何年だ!!」
「な、何言ってるのこの子、今は令和元年の2019年よ」
焦った宇髄がその言葉を聞くと、膝から崩れ落ちた。そして、絶望した脳内で考える。
いったい、自分の身になにが起こってしまったのかと。
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りまる - 感動しましたぁぁぁあ(TーT)最後のうずいさんの言葉もめっちゃよっかたあぁ(めっちゃないてめがはれてる) (2020年10月14日 19時) (レス) id: 3174c4ac03 (このIDを非表示/違反報告)
うささん(プロフ) - Turenさん» ありがとうございます!やはり原作に沿わせるような終わらせ方にしたかったので、生存ルートなどなしに…こんな形となりました。本当に読んでくださってありがとうございました! (2020年3月12日 2時) (レス) id: bf4eafc009 (このIDを非表示/違反報告)
Turen - 終わり方めちゃくちゃ悲しかったけど、その文めちゃくちゃ面白かったです!こんなに素晴らしい作品を執筆してくださり、本当にありがとうございます!! (2020年3月12日 1時) (レス) id: 371644a157 (このIDを非表示/違反報告)
うささん(プロフ) - ふらくとすさん» ありがとうございます!皆様に見ていただけたおかげで、ここまでやって行けました! (2020年3月9日 1時) (レス) id: bf4eafc009 (このIDを非表示/違反報告)
ふらくとす(プロフ) - とっても面白かったです!!作者様の表現の仕方や登場人物達の言葉など本当に自然で大好きです(*^^*)あともう2周しますね(笑) (2020年3月9日 1時) (レス) id: 1f5e46c8ad (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:うささん | 作成日時:2019年9月22日 1時