ー圧倒的ー ページ48
だいぶ時間が経って、いきなり辺りが暗くなった。上を見ると、A市を覆うくらい大きななにかが、私たちの頭上に出現したのだ。
そして、複数の攻撃が、まるで雨のように降り注いだ。瓦礫が崩れる中、イアイさんが私を庇うように瓦礫に背を向けた。
「大丈夫……ですか?」
イアイさんは瓦礫を退けると、辺りを見渡す。平地とは言えないが、A市とは思えないほど、あたりはさっぱりとしていた。
「ッ、母さん!」
「こいつがやったのか……許せん!」
私が母親のことを考えると、いきなり浮遊感に襲われた。何があったのかと思うと、私はイアイさんに抱き抱えられ、移動していた。
「そんな殺気に気が付かぬと思うか?下がっていてください、あなたは俺が守ります」
そこには、いくつも顔がついている化け物と呼ぶにふさわしいものがいた。私はイアイさんの言う通り、少し離れたところへ移動する。
彼が構えると、見えない速さでそれの顔面に切れ込みが入っていた。一瞬やったと思ったが、そいつはすぐに再生した。
「嘘っ」
見えなかった。ただ、その現実は確かで、それが確実に……イアイさんの腕を消した。
なんという力、私はただその場で彼がやられるのを見るしか出来なかった。本当に私は、弱い。
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うささん(プロフ) - ワンパンマン大好きさん» え、何でも……しないですか……番外編の方をお楽しみに! (2019年7月18日 19時) (レス) id: e71d51b2fb (このIDを非表示/違反報告)
ワンパンマン大好き - いえいえ!大丈夫です!これからも頑張ってください!応援してます!でも童帝君の出番増やしてくれたら嬉しかったり発狂したり…(お願いします童帝くん小説書いてください何でもしますから!…なんでもするとは言ってな(すみません)) (2019年7月18日 16時) (レス) id: bda1ec34af (このIDを非表示/違反報告)
うささん(プロフ) - ワンパンマン大好きさん» 童帝くん好きですか!出番少なくてすみません…… (2019年7月17日 23時) (レス) id: e71d51b2fb (このIDを非表示/違反報告)
ワンパンマン大好き - 童帝君最高(真顔) (2019年7月17日 22時) (レス) id: bda1ec34af (このIDを非表示/違反報告)
うささん(プロフ) - らいさん» もうって感じですよね……、頑張りやす! (2019年5月15日 15時) (レス) id: e71d51b2fb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:うささん | 作成日時:2019年5月12日 20時