月を見つけて【ワンパンマン】

ー流水ー ページ45

目が覚めたら自宅で眠っていた。……自宅もバレてるってことか。しかも窓を壊されてないことから、合鍵は持ってると考えていいな。

　はぁ、扉変えなきゃ。

「おーい！A」

　ノックと同時に聞こえたのは、サイタマさんの抜けた声。このままだと扉が壊れそうなので、早めに出るとします。

「どうしました？」

「これからじいさんの所行くんだけどよ、一緒に来るか？」

　……どこのお爺さんですか？サイタマさんのお爺さんじゃなさそうだし、ジェノスさんを作ったというクセーノ博士の所でしょうか。

　まぁ、サイタマさんが行くならどこでもいいんですが。

「少しシャワーを浴びてもよろしいですか？」

「ん。ああ、いいぞ」

　昨日の今日なので、感覚こそなかったが、なんとなく身体を洗いたくて仕方ないのだ。多分何もされてないのだろうが、やっぱり嫌だ。

　それにしても、本当に誰のお爺さんに会いに行くのだろうか。まさか赤の他人のお爺さんを私と合わせるわけないし……

「そちらのお嬢さんは？」

「あはは……」

　誰だよ、この人。

　黙ってついてきたら、すごい階段登らされて、着いたら知らない人がいた。本当に、誰だこの人。

「じいさん、Aが見えるんだな」

「気の使い手となると、多少はわかるわい」

　……強い人なのはわかった。ってことは、この人。ヒーローか。

ー拳法ー→←ー危機ー※

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