月を見つけて【ワンパンマン】

ー空腹ー ページ23

「お久しぶりです」

　2人の手合せを見に行こうとしたら、何かあった時に巻き込む可能性があると、断られたので買い物をしています。

　すると、見た事のある背中が見えた。話しかけるか迷ったけど、暇だったので声をかけることにしました。多分知られたらサイタマさんに殺されます。

「ソニックさん」

「うぉ。確か、お前は……サイタマの」

　多分気がついてなかったのだろう、驚いたように声を上げる。ソニックさんはタイツ姿ではなく、普通の学生らしい服装をしている。

　まぁ、刀はしっかりと身につけているけどね。周りからは厨二病と思われてるのではないだろうか。

「Aです」

「そうか、悪いが今は急用があってな。お前の相手をしている時間はない」

　釣れない人だなぁ、と思ってその場を立ち去ろうとした時。ぐぅーというお腹の音が聞こえた。音の主は、顔を赤くしていた。

「……そういえば、私、まだご飯食べてないんですよね。一人でファミレス行くの恥ずかしいし、誰が一緒に食べてくれる人いませんかね」

　わざと聞こえるように言うと、ソニックさんが私の行く手を阻むように移動した。目に見えぬ速さで。

「確かに女一人でファミレスに行くのは気が引けるな。俺がついて行ってやろう」

　うわぁー、引っかかったよこの人。

ーファミレスー→←ー合否ー

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