【HQ】君達の裏切り、僕が裏切ってあげる。

34.サボり◆月島side◆ ページ42

それは、ちょうど練習中に休憩(サボり)してた時。






『どうしたの？ツッキー！！』



休むために体育館の隅っこまで移動しようとすると、山口に声をかけられる。



『…………何でもない、練習してて』



『………？分かったツッキー！！』



練習に戻る山口を横目にタオルを首にかける。



そして、風が通るように窓を開けてから座りこんだ。




『ふぅ、疲れた………………ん？』



そう、窓の外から何やら声が聞こえてきたのだ。



『……裏切り者になってもらうんだから(ﾆﾔｧ』



…………裏切り者？



不思議に思って窓から声が聞こえる方を見る。





するとそこには、





琴霧さんと真音さんがいて





琴霧さんが笑顔で自分で自分の手首にカッターを刺していた＿＿。





一瞬思考がおいつかなかったが、そのあと叫び声が聞こえてハッと我にかえる。





そしてバレー部のみんなが二人の中心に集まって、琴霧さんが耳を疑うような言葉を発した。




『あ、愛！………真音さんにぃ、『入ってくんなよ！』って言われてカッターで刺されたんですぅ！！……いたぁい(泣)』






あぁ、そうか。








琴霧さんは真音さんをおとしいれたんだ。

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