【カゲプロ×暗殺教室】紅き瞳の氷結暗殺者*part5* =目を凍らせる話= (ページ26)

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｢チッ
んじゃしまうから返せよ｣
｢奪うのと返すのは違う意味だぞ｣
｢うるせーよ｣

いつもいつもいつもいつも俺に構ってきた。
ほっとけって言っても着いてくる。

まぁ、生徒会役員同士だったから仕事はしていたが。

｢氷音、陸上部の部費なんだが｣
｢あ?多いんだろ、聞ーてくりゃいんだろ｣
｢流石｣

まぁ、あいつとは阿吽の呼吸...のようなものだったと思う。
なんか言いたいことはすぐ解った。

まぁ、俺は嫌いだった。
あの理事長の息子だ。
それだけならまだいい。

けどこいつはいつも本校者のヤツらに偽善を振りかざしている。
そこが大嫌いだった。

２学年の後期になって、俺へのいじめは変わらず、いや、少しだけ酷くなった気がした。

モノが無くなったり、さりげなく押されたりした。

でも、前はそんな事無かったはずだが、と、その程度だった。

だから、無視していた。
俺は幸い成績も良かったから教師にいえばすぐ探ってくれたし。

しかしそれがいじめっ子の火に油をそそいでしまったのか、悪口の嵐は止む事は無かった。

あの日も俺は朝休みの時間にクラスのヤツらから悪口を浴びせられていた。

｢なんでお前みたいなバケモンが学校来るんだよ!!｣
｢あんたみたいな化物、クラスの恥よ!!｣
｢出て行け化物!!｣

しかし、まぁ、仲間と思ってなかった奴に言われても何も感じなかった。

唯一言えば、イラついた。

だから一言返してやろうと目論み、口を開こうとした、その時。

｢お前らいい加減にしろ｣

あの日、浅野はいつもの表向きな声ではなく威圧的で相手を沈ませるかの声色を発した。