172時間目 ＝力の時間＝ ページ22
浅野との話を強制終了させ、俺は旧校舎へと足を運んだ。
先ほどの事もあり足取りは余計に重くなる。
怒りで俺の足が重くなる。
｢おはー...つってもまぁ誰も居ねぇか｣
薄暗く、朝日に照らされた教室を見渡すと珍しく律もまだ起動していないようで、あの箱の画面は暗くなったまま。
たった1人の教室に少しだけ新鮮味を覚えながら、自分の席に鞄を置いて支度を始める。
...誰か、来ないかなぁ。
どうせ暇だし、今日の日直の仕事でもやっておいてやるか。
どれどれ、今日の日直はーっと...。
って、岡島かよ!?
これは本格的にやっておいてやないと危なそうだ。
そう思い、テキパキと仕事を進めた。
一段落ついて、窓を開ける。
俺はふと、まだ閉じている窓に顔を近付けた。
硝子に映る俺の顔。
瑠璃色の髪、瑠璃色の目。
俺の誇りだったこの色。
いつしかこの誇りだった目の色は赤く染まっていた。
そして俺の目が赤くなる時には、必ず何かが凍る。
その度俺の心も凍り付いていく。
また何かを凍らせた、と。
また何かを終わらせた、と。
その終わらせたという絶望感。
もう、味わいたくないんだ。
だから俺は
｢おはよー、ってA!
早いね、あ、日直の仕事やってくれたの!?
まぁ確かに岡島だし...ありがと!｣
｢あぁ、気にするなメグ｣
｢おはよう、片岡さんもAも来てたんだ｣
｢そんなに早く来て何かあんの〜?｣
｢早起きは三文の得だよ、カルマ君!｣
....誰かの為の力として、この力を使いたい。
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ゆう - 更新楽しみに待っています頑張ってください(≧∀≦) (2018年1月3日 16時) (
レス) id: 52749844bf (このIDを非表示/違反報告)
姫奈(プロフ) - 更新待ってます！ (2017年9月5日 18時) (レス) id: 61c6e72a30 (このIDを非表示/違反報告)
ジュリ - 更新楽しみにしてます！ (2017年8月24日 18時) (レス) id: 84c51744c8 (このIDを非表示/違反報告)
アレン - とても面白いです! (2017年4月24日 16時) (レス) id: 4d684dcee6 (このIDを非表示/違反報告)
黒猫♪♪ - 完結はしないんですかーー？？ (2016年8月14日 17時) (レス) id: 80ca512ce2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：桜ノ蝶 | 作成日時：2015年3月26日 21時
