【カゲプロ×暗殺教室】紅き瞳の氷結暗殺者*part5* =目を凍らせる話= (ページ3)

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153時間目＝父親の時間＝ページ3

トボトボ。

今の俺にはそんな効果音が似合うだろう。
見ての通り落ち込んでいるんだ。

期末で浅野を上回るとは、かなりの努力が必要だろう。
今まで俺は、Ａ組として浅野と戦ってきた。

入学してから、あの、最後の中間テストまで。

思い返せば、あの時は引き分けだった。

...なら、決着つけようじゃないか。

浅野、俺は負けない。
Ｅ組で更に強くなったんだ。

俺に、俺に無慈悲な同情をしたお前を

...絶対に倒す!

｢っあれA!!
浅野との話はもう良いの?」

校舎に着いたら早々、莉桜に見付かった。
それに続き、皆が俺に近寄ってきた。

それぞれ｢大丈夫だった?」｢何も言われてない?」などと心配してくれたようだ。

何故知ってる?と思ったが、大方香流鴉が知らせてくれたんだろう。
後ろのほうで少しオロオロしてる香流鴉を見て、そう思った。

｢あぁ、俺なら大丈夫だ。
...ところで、あの人は?」

見慣れない巨影。
ガタイがよくて、穏やかそうだ。

俺がそう言うと、その人はこっちに寄ってきた。

｢君が氷音Aか!烏間から話は聞いてる。
俺は今日から烏間の代わりに体育教師をする事になった鷹岡明だ!!

君も、俺を父親だと思って接してくれよ!
俺達は皆、家族なんだから!!」

...ふーん。
正直胡散臭い。

遠目から見える烏間先生は、こちら...というより、鷹岡さんに疑いの眼差しを向けていた。

｢...そうさせてもらいますね。
今日からよろしくおねがいします」
｢まぁまぁそんな硬くなるなよ!
お前も、俺達家族の一員なんだから!!」

そうか。

俺はお前みたいな奴を父さんだと認めたくないがな。