【カゲプロ×暗殺教室】紅き瞳の氷結暗殺者*part5* =目を凍らせる話= (ページ20)

今日:2 hit、昨日:0 hit、合計:38,236 hit

170時間目＝打ち明けの時間＝ページ20

夕飯の時間だ。
...俺は悩んでる。

Ａ組に復帰させるという話をするか、しないか。

まぁ、どの道明日Ｅ組の皆には言わなければいけないしな。

｢なぁ、聞いてくれ｣

決心して、俺はそう声をかけた。
皆はさっきまで喋ったりゆうはんをたべたりしていたが、一気に視線が俺に集まった。

｢...もうすぐ俺等は期末テストだ｣
｢あぁー、そう言えばもうそんな季節かぁ｣
｢頑張らなきゃね、A!｣
｢あぁ、それで...だな｣

箸をおいて、頬をかいた。
皆は不思議そうに俺を見つめている。

なんだか言いづらくなってきた。

｢...浅野を越さなきゃ、Ａ組に戻されるそうだ｣

カチャン

フォークが落ちる音がした。
少しビックリして、音がした方を見ると、香流鴉が目を見開いたまま固まっていた。

｢...なんで?
理事長の差し金?ねぇ、A...どうしてAの事を理事長なんかが決めるの?｣

声を震わす香流鴉。

｢...浅野って、確かAが化物じゃないってみんなに教えてくれた人...??｣

マリーがそう聞いてきた。
それに対して俺は、コクっと頷く。

｢でもそんなの同情でしかない｣

グッ、と拳を握った。
そうだ、あの時浅野は、俺にあぁ言い放ったんだから。

ただの同情であり、生徒会という地位を傷つけない為の言葉だ。

｢...やだよ。
私はやだよ、Aと一緒に勉強したい、Aと一緒に暗殺したい!!｣

香流鴉は立ち上がって、必死にそう叫び散らす。
俺を止めるように。

でもこれは理事長との契約。
逆らったらＥ組にも危害が及ぶかもしれない。
なんせあの理事長だからな。

｢俺だってそうしたいさ。
でも...今はＥ組残留を目指す。

ご馳走様キド、もう部屋戻るな」
｢あ、おいA...｣