【カゲプロ×暗殺教室】紅き瞳の氷結暗殺者*part5* =目を凍らせる話= (ページ2)

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152時間目＝理事長室の時間＝ページ2

氷音A、ピンチ!!
なんと理事長室にお呼ばれしました!

わぁ嬉しくないっ!!

｢氷音さん｣
｢はい｣

ドキドキしながら意地でもと平常心を装う。
きっと目付きとか最悪だろうな。

それでも乾いた、いつもの笑みを崩さない理事長。
俺がＥ組行きの申請しに行った時とは大違いってことか。

｢さて、私が何故君をここに呼び出したか、その理由から話そうか｣
｢...助かります｣

何を言われるのかと思いながら手に汗にぎる。
そんな俺をよそに、理事長は口を開いた。

｢君には是非ともＡ組に戻ってほしい｣
｢.....は.....?」

理事長の突然の言葉に、俺は目を見開き固まった。

え?

は?

それだけ?

結構心配して損したんだが。

｢そんなの｣
｢わかってるよ。嫌なんだよね?｣

理事長は、わかったように俺の言葉を遮った。
わかってるなら....どうしてわざわざ?

なんかしら裏があるだろ...怪しすぎる。

｢だから条件を出そう｣
｢次の期末テスト、浅野君を上回りなさい。
そして、君の中で答えを見付ける事。
そうすれば、君のＥ組残留を許そう｣

...期末テストで、浅野を...。
.....まずいな。

俺も完全万能じゃねぇ。
期末になりゃテストのレベルは更に上がる。

浅野も、今度は本気で潰しに来る。

...目安でも、満点しかないな。
全教科オール３桁満点を取れれば...!

｢...浅野を上回れば、俺はＥ組に残っても良いんですね?｣

念の為、もう一度聞いてみる。

この理事長の場合、言葉の裏に思いもよらぬ理屈があるからな。

｢あぁ、私が嘘をつくとでも?｣
｢いえ、別に。
話はそれだけですか?｣

...怪しい、けど。
今はこれを目標にするしか...。

｢あぁ、ちなみに君のお仲間には言っても構わないよ。
Ｅ組然り九龍さん然り、あと君の大切な家族にもね｣

無言で立ち去ろうとした俺の背後から、理事長の言葉。
まるで、メカクシ団を知っているかの様な言い方だ。

それでも俺は、迷わず無言で、理事長を出た。

...教室、行くか。