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私はそれから足繁くバスケ部に通うようになった。
「お、またイチノのファンがきてるな」
バスケ部員にもそう言われるようになるくらいには、認知されている。
それも私が毎日バスケ部に通っているからだろう。
…私はファンじゃなくて…もっと…
そう言いかけて、口を閉じる。
イチノくんとは学部も違うから
会うにはバスケ部を見に行くしかないのだ。
「…だめですかっ！」
「いや、お前見る目あるよ」
バスケ部員は私の頭をくしゃっと撫でて、片方の口角をニッとあげて笑っていた。
その後イチノくんが体育館に入ってきた。
イチノくんは体育館に入ると、まず私の方をみる。
そして「また来たの？」と言って優しく微笑む。
これがいつものルーティンだった。
毎日のこの会話が私にとっては幸せだった。
イチノくんが私のことを…
全くそういう目で見ていないことは、
21年間積み上げてきた人生経験の中でわかっていた。
それでも…
一目見れたら…
少し話せたら…
それだけで嬉しかったんだ。
ーーーーー
毎日見にいっていると、
あることに気づく。
イチノくんは…
どんなに辛い時もしんどいときも、
言葉に出したり誰かに相談したりせず我慢する癖がある。…と思う。
それに自分のことは後回しにしている。
察しが良い分、辛そうな部員に声をかけて無理させないようにしていた。
…私を助けてくれたように…。
そんなイチノくんを見て、さらに惚れ直す自分がいた。
でも…
今日は…イチノくんの体調が悪そうだった。
顔色も悪いし、どう考えても休むべきだ。
「…イチノくん…」
休憩時間に勇気を出して声をかける。
それに気づいてか、イチノくんはTシャツで汗を拭きながら目を私に向ける。
「…体調悪いんじゃ…「大丈夫」
私の言葉に被せるようにイチノくんは無理に笑顔を作ってそういった。
やっぱり…体調悪いんじゃん。
私もよくやるからわかる。
辛い時とか悟られないように、相手が言い終わる前に「大丈夫」っていってしまうんでしょ？
イチノくんは…
どこか自分に似ている気がして。
放って置けなかった。
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usa(プロフ) - さねさん» さねさん！いつもありがとうございます😊💖そう言っていただけて光栄です✨書いてよかったです😭🌸お言葉に甘えて自分のペースで引き続き頑張ります🔥これからもよろしくお願いします✊🔥 (2023年4月7日 22時) (
レス) id: 1afdfb8f49 (このIDを非表示/違反報告)
さね - イチノくんのお話、とても素敵でした🥹♡♡お疲れ様です✨本編の深津さん、沢北の小説もとても楽しみです😊💓usaさんのペースで無理せず頑張って下さいね😊いつも応援してます！！✨ (2023年4月7日 14時) (レス) id: 0f56e55398 (このIDを非表示/違反報告)
usa(プロフ) - ぴょんさん» いつもありがとうございます！この作品を見てさらにカッコよく見えて嬉しいです🤭陰ながら支えてくれているぴょんさんには大感謝です😭✨沢北のスピンオフはもう少し先になる予定ですが引き続きお願いします🌸 (2023年4月4日 20時) (レス) id: 1afdfb8f49 (このIDを非表示/違反報告)
ぴょん(プロフ) - 映画をみてきました！ 作品を読んでいるから、沢北くんと深津さんに何度もかっこいいと心動かされました💓 イチノくんのスピンオフの続きも沢北くんのスピンオフも 待ち遠しいです🫶もちろん深津さんの本編も🫶 (2023年4月4日 18時) (レス) id: 814c2e04f2 (このIDを非表示/違反報告)
usa(プロフ) - ハルレイさん» ハルレイさん！いつもありがとうございます😭💖ハルレイさんのコメントに何度救われたことか…感謝してもしきれません😢完結まで突っ走りますので、これからも応援してくださると嬉しいです😭✨よろしくお願いします！！🔥 (2023年4月1日 21時) (レス) id: 1afdfb8f49 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：usa | 作成日時：2023年3月29日 21時
