9.罪悪感 ページ9
『松本くん、私に流されてみる？』
突然Aさんからそう言われ、
しばらくの間衝撃から体を動かせなかったが、
ようやく状況を理解する。
俺は顔から火が出るのではないかと思うほど熱くなっている。
きっと顔も赤いだろう。
大慌てで返答しようとしたとき、
Aさんが遮るように声を出した。
「なーんてね！」
Aさんの一言が衝撃すぎて再度体が硬直する。
…なーんてね？
「じゃあね松本くん！」
「慰めて欲しかったらいつでも言ってね！」
Aさんはそう言いながら、自分の唇を2回トントンと叩いてから俺に背を向けて走り出した。
『結構遊んでるらしいな』
いつの日か友達がそう言っていたことをふと思い出した。
…あのキスはなんだったんだ。
…俺は遊ばれたのか？
なすすべなく、俺はその場でしゃがみ込んだ。
まだAさんの感触が残っている唇が熱い。
「…目まぐるしい日だな…」
俺が虚しく呟いたその一言は夜の街に消えた。
ーーーーーーー
やってしまったやってしまったやってしまった！！！
松本くんに背を向け、
私は頭の中でそう思いながら必死に公園を去る。
『…今日は一人にしてくれる？』
『いつも以上に体調悪くて』
『ごめんね』
母にそう言われ、向かったいつもの公園で、
松本くんと遭遇した。
まさか松本くんがこの時間にこの公園にいると思わず、驚いた。
でも、正直チャンスだと思った。
もうこれを逃したら、
私は一生松本くんと関われない。
千載一遇のチャンスを自分のものにしたくて突っ走ってしまった。
「…絶対嫌われたあ…」
公園から遠く離れた場所で、
私はしゃがみ込んだ。
松本くんとしたキスの感触がまだ残っている。
私にとっては大好きな人との初めてのキスだったけど、
松本くんにとっては最悪だよね。
…はあ…
何してるんだろう、私。
気づけば、その場でポロッと涙を流していた。
ーーー
みなさん！登録評価ありがとうございます😵💫🌼
嬉しすぎます！！頑張ります！！
ここからしばらく主人公目線です！
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usa(プロフ) - Lyraさん» Lyraさん！コメントありがとうございます！全然気づいていませんでした😣💦すいません！今すぐ見させてもらいます❣️この作品も読んでいただいてありがとうございます！Lyraさんビックラブです🥺💗 (10月9日 21時) (
レス) id: d85cd154fb (このIDを非表示/違反報告)
Lyra(プロフ) - メッセージを送ったのですが、もしかしたら気づいていらっしゃらないのかも？って思ったのでこちらにコメントしました😉読んで下さっていたらごめんなさい🙇♂️36.の松本の照れや笑顔がすごく想像出来てほっこりしました💓 (10月8日 23時) (レス) id: 798ba1e857 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：usa | 作成日時：2023年8月23日 17時
