6.青春とは�� ページ6
俺はさっきの場面を見られてしまったのではないかと内心焦りながらも
冷静を装いAさんに問い詰める。
「…見たのか？」
俺がそういうと、Aさんは下手な笑みを浮かべ、
「…いや、何も見てないよ」
と言った。
「そうか。ならよかった」
恥ずかしさと失恋からくる傷心からすぐにその場から去ろうとしたときだった。
「松本くん！」
突然の大きな声におどろき、
思わずAさんの方を振り返った。
そもそもAさんが俺のことを認知していることにも驚いた。
Aさんとは一度も同じクラスになったことがなかったから。
もう一度言うが、クラス数が多い分、同じクラスにならないと知らないと言う人が多いのだ。
それとも今日、ドリルの持ち運びを手伝ってくれた時に覚えたのだろうか？
…いや、あの時に知る術はなかったはずだ。
そんなことを考えていた時、Aさんは突然かばんからペットボトルを取り出し、俺に差し出した。
スポーツドリンクだ。
「これ、さっき買ったばかりだから冷たいと思う」
そう言って俺に手渡してくれた。
頭の中には？が浮かぶ。
冷たい？
なんの話だ？
恐る恐るAさんをみると、
Aさんはニマッとした笑顔でこちらを見ていた。
「松本くん大丈夫だよ！」
「女の子はあの子だけじゃないから！」
「次があるよ！」
そう言って、ポンと俺の肩を叩いたAさんは走ってその場を去っていった。
…女の子はあの子だけじゃない…？
…次がある…？
それに…
俺は先ほどもらった冷たいスポーツドリンクをゆっくり見つめる。
そして冷静に考えた末、
Aさんが終始あの出来事を見ていたと言うことに結論付き、恥ずかしさで顔が熱くなるのがわかった。
この冷たいスポーツドリンクでぶたれた頬を冷やせと言うことか！
「最初から見てたのか！」
俺が走っているAさんにそう言うと、
Aさんは俺の方を振り返り、ニコッと笑って、また走り出した。
明日からAさんに会わないように生きていこう。
そう思うほど、恥ずかしい場面を見られてしまった。
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みなさん登録評価ありがとうございます😭💕💕
細々とやっていけたらなあと思いますので、これからもよろしくお願いします😆🌼
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usa(プロフ) - Lyraさん» Lyraさん！コメントありがとうございます！全然気づいていませんでした😣💦すいません！今すぐ見させてもらいます❣️この作品も読んでいただいてありがとうございます！Lyraさんビックラブです🥺💗 (10月9日 21時) (
レス) id: d85cd154fb (このIDを非表示/違反報告)
Lyra(プロフ) - メッセージを送ったのですが、もしかしたら気づいていらっしゃらないのかも？って思ったのでこちらにコメントしました😉読んで下さっていたらごめんなさい🙇♂️36.の松本の照れや笑顔がすごく想像出来てほっこりしました💓 (10月8日 23時) (レス) id: 798ba1e857 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：usa | 作成日時：2023年8月23日 17時
