50.試合�� ページ50
「あんた毎週土日どこ行ってるのよ！？」
「どこでもいいじゃん」
「あんたも…私を置いて行くんだ」
「…置いていかないよ。ずっとそばにいる。でも私もやりたいことがあるから」
「ごめん」
私は何か言いかけた母を置いて、部屋を後にした。
だって今日は、
稔くんと深津の試合。
これに勝てれば、稔くんのチームの目標であるベスト4への進出が決まる。
相手は優勝を狙うチームだから死闘になることが予想されるが、稔くんがバスケを頑張ってきたのを私はこっそり見てきた。
私は自分のカバンに入れたチョコと簡単なメッセージカードを確認する。
今日は試合の後にこれを稔くんに渡す予定だ。
最後になったとしても、
稔くんが後悔しないバスケができますように。
そう願いながら試合会場まで足を運んだ。
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試合会場に着くと、すでに準備万端の両チームがいた。
私は2階の観戦席から彼らの姿を眺めた。
そしてすぐに稔くんを見つけ、
見つめていた。
稔くんは試合前で集中しているのか、
全く私がきたことに気づいていなかった。
2階席からこうやって稔くんを見つめていると、
すごく遠い人のように感じる。
そして時には不安も襲ってくる。
私は稔くんに後悔のないようにプレイしてほしいと心から願っている。
でも…
もし稔くんが自分のやりたいバスケができたら、
稔くんはバスケを辞めて後悔しないのかな。
そのことを考えると、
私の中の黒い感情が出来てしまう。
稔くんが辞めたいと言っているなら、
素直にそれを応援すればいいだけ。
…わざわざバスケをするように引き止める必要なんかない。
…ただ、やりたいと言われたら？
続けたいから、強豪校へ行くと言われたら。
私は彼に何と伝えられるだろう。
そう思いながら、2階席から稔くんを見つめていた。
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ここまで読んでくださってありがとうございます🥲❤️
やっとお話がいっぱいになりましたので、明日以降続編に移行したいと思います。
読者の皆様あっての作品ですし、更新の糧にもなっております。
引き続き応援していただければ幸いです☺️
よろしくお願いします！！！
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usa(プロフ) - Lyraさん» Lyraさん！コメントありがとうございます！全然気づいていませんでした😣💦すいません！今すぐ見させてもらいます❣️この作品も読んでいただいてありがとうございます！Lyraさんビックラブです🥺💗 (10月9日 21時) (
レス) id: d85cd154fb (このIDを非表示/違反報告)
Lyra(プロフ) - メッセージを送ったのですが、もしかしたら気づいていらっしゃらないのかも？って思ったのでこちらにコメントしました😉読んで下さっていたらごめんなさい🙇♂️36.の松本の照れや笑顔がすごく想像出来てほっこりしました💓 (10月8日 23時) (レス) id: 798ba1e857 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：usa | 作成日時：2023年8月23日 17時
