41.呼び出し�� ページ41
「何言われるのかドキドキしてたから安心した」
「Aは怪我してないか？」
「え…うん」
「Aが何もないならそれでいい」
「これから先ずっと付き合って行くつもりだから、何回でも何かをプレゼントする機会はあるから」
優しく微笑む稔くんに、
少し安心した。
あげたものが捨てられてるなんて
すごく悲しいことだろうと思ったから。
それに稔くんはいつでも私のことを一番に考えてくれているのが伝わる。
でも…
合宿で私のために選んでくれた姿を想像すると、
やっぱり稔くんのくれたものはなんでも大事にしたいと思ってしまう。
稔くんの優しさを受け入れようかと思ったが、
やっぱり私はー・・・
私は稔くんをまっすぐ見つめる。
稔くんは突然見つめられ、私が何かを言うのを悟ったのか、少し顔がこわばった。
「…そう言ってくれてありがとう」
「でも稔くんがくれたプレゼントは全部大事にしたいの」
「…だから私探してくる」
私がそう言ってその場を立ち去ろうとし、
稔くんに背中を向けたところで腕が掴まれる。
勢いに任せて振り返ると、
稔くんが真剣な表情でこちらを見ていた。
「俺も探す」
そう言って稔くんはそのまま私の手を握って、私の少し前を歩いて私を引っ張ってくれた。
「そんなに大事にしてくれるなんて、素直に嬉しい」
「ありがとな」
稔くんは私の方を振り返り、ニコッと笑った。
そしてそのまま窓から投げられたであろう場所に行く。
そこには小さな植木の上に、
ポツンと稔くんからもらったキーホルダーが乗っていた。
私は急いでそのキーホルダーを手に取った。
「…よかった」
見つからなかったらどうしようかと思ったが、
無事に見つけ、安堵から体の力が抜けた。
その場でしゃがみ込むと、
稔くんが隣にきて、同じようにしゃがんでくれた。
「よかったな」
そう言って稔くんは、口角をあげ私の大好きな優しい表情で笑った。
『俺がAさんを支えるよ』
あの言葉が嘘でないと言うことを、
稔くんを毎日身をもって感じさせてくれる。
私も、
稔くんのためにできることをしたい。
心の底からそう思った。
ーーー
その後、稔くんにどうして教材庫がわかったのか聞くと、
アミに教えてもらったとのことだった。
私がはぐらかしたことを変に思った稔くんと、
なんだか嫌な予感がしたアミが話をしてくれたようだ。
教材庫に行くと、大きな音がして思わず中に入ったと言っていた。
周りの人たちに感謝しないといけないと改めて思った日だった。
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usa(プロフ) - Lyraさん» Lyraさん！コメントありがとうございます！全然気づいていませんでした😣💦すいません！今すぐ見させてもらいます❣️この作品も読んでいただいてありがとうございます！Lyraさんビックラブです🥺💗 (10月9日 21時) (
レス) id: d85cd154fb (このIDを非表示/違反報告)
Lyra(プロフ) - メッセージを送ったのですが、もしかしたら気づいていらっしゃらないのかも？って思ったのでこちらにコメントしました😉読んで下さっていたらごめんなさい🙇♂️36.の松本の照れや笑顔がすごく想像出来てほっこりしました💓 (10月8日 23時) (レス) id: 798ba1e857 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：usa | 作成日時：2023年8月23日 17時
