5.青春とは�� ページ5
「稔くん、ごめん。好きな人ができたから別れてほしいの」
このセリフを言われるまで付き合っていた彼女に、放課後私の教室に来てほしいと言われ、
あらぬ期待を寄せ、のこのこと彼女のクラスである隣の教室に足を運んだ。
呼ばれたのが別れ話をするためだったとは。
何がスクールラブだ。
何が青春だ。
全くもって逆のことが今起きているじゃないか。
彼女とは中学3年生の9月に付き合った。
今は11月だから、まだ2ヶ月しか経っていない。
告白されて、流れされて付き合ったが、
どんどん好きになり、今では相手より俺の方が気持ちが勝っていたようだ。
“別れてほしい“
このセリフが何度も何度も頭をぐるぐるとまわった後、
ようやく冷静になった俺は、俯いていた顔を彼女へと向けた。
「…わかった。今までありがとな」
最大限の笑顔を作って、振り絞った声でそう言った。
別れ際に、泣きつく男はダサい。
以前、友達がそんなことを言っていたのを思い出した。
…あれを言っていたのは山田だったかな。
俺はダサい男にはならない。なんて心の中で思っていた。
すると突然彼女が俺の頬を平手打ちした。
衝撃的すぎて、叩かれた瞬間、何が起こったのかわからなかった。
……え？
俺が振られたんだよな？
こういうのって大体振られた側がするもんじゃないのか？
よくわからない出来事に、
ゆっくりと彼女の方を見ると、
彼女は涙を流しながら俺の方を見ていた。
「やっぱり稔くん、私のこと好きじゃなかったんだね」
「さよなら」
そう言って、怒っています！と体で表現しているかのように大きな足音を鳴らしながら、教室を出て行った。
俺は叩かれた頬に自分の手を当て、誰もいない教室で唖然としていた。
…何が起こったんだ？
何が起きたのが全く理解できていなかった、その時だった。
廊下の方からガタッという物音がした。
驚きもあったが、
音のする方へ向かう。
教室の扉を出てすぐのところをふと見ると、
そこにはAさんが座っていた。
俺が来たから急いで座り込んだんだろうな…
Aさんはは、バレてしまったと言わんばかりに、
こちらを見て愛想笑いを浮かべた。
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usa(プロフ) - Lyraさん» Lyraさん！コメントありがとうございます！全然気づいていませんでした😣💦すいません！今すぐ見させてもらいます❣️この作品も読んでいただいてありがとうございます！Lyraさんビックラブです🥺💗 (10月9日 21時) (
レス) id: d85cd154fb (このIDを非表示/違反報告)
Lyra(プロフ) - メッセージを送ったのですが、もしかしたら気づいていらっしゃらないのかも？って思ったのでこちらにコメントしました😉読んで下さっていたらごめんなさい🙇♂️36.の松本の照れや笑顔がすごく想像出来てほっこりしました💓 (10月8日 23時) (レス) id: 798ba1e857 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：usa | 作成日時：2023年8月23日 17時
