30.練習試合�� ページ30
選手たちがコートに入り、
試合が始まりそうな雰囲気を感じたため、
急いで柵に捕まり、座りながら体育館を見た。
そして、ついにジャンプボールで試合が始まった。
バスケットのルールは全くと言っていいほどわからなかったため、
笛が鳴る度、なぜなっているのか理解できなかった。
しかしゴールに入れば1点と言う素人にもわかりやすい点の入り方のため、試合自体はとても楽しめた。
それに練習の時と同様、私は松本くんから目が離せなかった。
派手なプレーをするわけではないけど、
確実に点を決めていく姿を見て松本くんらしいなと思った。
いつも表情豊かな松本くんが、
ずっと真顔で真剣にバスケをしている姿も
ギャップがあって素敵だった。
(…何思ってんだろ私…)
ただこの試合を見るまで、
本当に松本くんがバスケを辞めるつもりかどうかわからなかった。
しかしこの練習試合を見ていると、
深津さんの言うことを信用するわけではないけど、
確かに窮屈そうにプレイしているな、と思った。
松本くんがやめたと思っているなら、
それを応援すればいい。
なのにー・・・
『松本はこんなところで終わっていい人間じゃないベシ』
なぜか深津さんの言葉が、私の頭から離れなかった。
ーーーーー
そして試合は終了した。
結果、松本くんのチームは負けてしまったけれど、
誰よりも一番松本くんがかっこよかったことだけは断言できる。
バスケをしている姿が見れてよかった。
私は誰にもバレないように、とこっそり体育館を後にする。
玄関出口まで誰にもバレずに足を運ぶことに成功し、
靴を履いて出ようとした。
そこで、突然後ろから腕を掴まれる。
驚いて後ろを振り返ると、
そこにはムッとした表情をしている松本くんがいた。
バレてしまった…！
そう思い、心臓が嫌な音を立てて動いている。
なんて言おうか、
そう考えている間に、
松本くんが言葉を発した。
「来てるなら言ってくれよ」
「ご、めん」
「いや、謝ってほしいんじゃなくて…！」
私の表情を見て、松本くんは慌てて訂正した。
「観に来てくれて嬉しかった」
そう言って松本くんは顔を真っ赤にしてこちらを見ていた。
驚きの返答に、私は硬直したまま松本くんを見つめた。
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usa(プロフ) - Lyraさん» Lyraさん！コメントありがとうございます！全然気づいていませんでした😣💦すいません！今すぐ見させてもらいます❣️この作品も読んでいただいてありがとうございます！Lyraさんビックラブです🥺💗 (10月9日 21時) (
レス) id: d85cd154fb (このIDを非表示/違反報告)
Lyra(プロフ) - メッセージを送ったのですが、もしかしたら気づいていらっしゃらないのかも？って思ったのでこちらにコメントしました😉読んで下さっていたらごめんなさい🙇♂️36.の松本の照れや笑顔がすごく想像出来てほっこりしました💓 (10月8日 23時) (レス) id: 798ba1e857 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：usa | 作成日時：2023年8月23日 17時
