29.練習試合�� ページ29
「俺は松本の対戦相手ベシ」
深津さんがそう言ったところで、
この前松本くんと公園で話していた話を思い出す。
『強豪のクラブチームが来るんだ』
『結構何回も練習試合してるところ』
深津さんは同じチームではなく、
相手チームだったのか。
それに何回も練習試合してるから、
深津さんも松本くんのこと知ってたんだ。
「特に松本のことはよく知ってるベシ」
「…どうして、ですか」
私の質問に、深津さんはじとっとした目でこちらを見つめている。
品定めされているような、、そんな感じがして少し怯えてしまう。
その後深津さんは何事もなかったかのように目を逸らし、口を開いた。
「あんなに上手いのに窮屈そうにプレーしてるベシ」
「自分を出せるバスケができたらもっと上を目指せるベシ」
「え…」
深津さんがそういった瞬間、
体育館の下で「深津！どこだ！」「あいつまたどこか行きやがった…」と言う声が聞こえた。
その声に、深津さんはスッと立ち上がった。
そして私の方を見る。
深津さんとぱちっと目が合った。
「松本はこんなところで終わっていい人間じゃないベシ」
「松本を支えるベシ」
そういって深津先輩は慌ててチームに戻ることもなく、
後ろに腕を組んでゆっくりと歩いて行った。
不思議な人だな…
でも…深津さんの言うことにはどこか説得力があった。
何度も試合していると、見えて来る部分もあるのだろうか。
…それとも彼が人のことをよく見すぎているのだろうか。
ふと体育館下を見ると、
練習は打ち切られ、
監督の話を聞くため円になっているところだった。
試合直前のミーティングだろうか。
…というか、深津さんは試合直前にこんなところにいて大丈夫だったの…？
そんな疑問が頭をよぎったか、
別に気にすることでもないかと考えるのをやめた。
ーーー
作者です！ここまで展開が遅いにも関わらず読んでくださっている方々、本当にありがとうございます。
50話で中学生編を終了する予定だったのに、終わりそうにないです、、私のお話の書き方が下手すぎてすいません…
中学生編→高校生編→大学生編で完結の予定です！先が思いやられますねえ。長くてすいません。
読者の方が1人でもいたら完結させたいと思いますので、引き続きよろしくお願いします。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 31人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
usa(プロフ) - Lyraさん» Lyraさん！コメントありがとうございます！全然気づいていませんでした😣💦すいません！今すぐ見させてもらいます❣️この作品も読んでいただいてありがとうございます！Lyraさんビックラブです🥺💗 (10月9日 21時) (
レス) id: d85cd154fb (このIDを非表示/違反報告)
Lyra(プロフ) - メッセージを送ったのですが、もしかしたら気づいていらっしゃらないのかも？って思ったのでこちらにコメントしました😉読んで下さっていたらごめんなさい🙇♂️36.の松本の照れや笑顔がすごく想像出来てほっこりしました💓 (10月8日 23時) (レス) id: 798ba1e857 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：usa | 作成日時：2023年8月23日 17時
