28.練習試合�� ページ28
そして練習試合当日。
なんだかんだで見たい気持ちを抑えきれず、松本くんに内緒で体育館にきてしまった。
バレないようにひっそりと体育館の2階に上がり、
上からバスケを見学する。
1人で入るのも勇気がいったし、
1人でこそこそとしているもんだから、
なんだか悪いことをしている気分だった。
2階につき、柵の間から練習風景を覗く。
シュート練習をしている松本くんを見つけた。
初めてバスケをしているところを見たけど、やっぱりかっこいい。
ボールがゴールに吸い込まれていくようにどんどん入っていく。
…やっぱり松本くんは噂通りバスケが上手なんだ。
松本くんはバスケに集中しているのか、
私には全く気づかずにシュートを打っていた。
それからも私は誰も目にくれず、
松本くんをずっと見つめていた。
ーーー
松本くんを見るのに集中しすぎたせいか、
私は背後からきた人影に気づいていなかった。
「…何してるベシ」
驚いて声のする方を振り向く。
そこには唇と眉毛が分厚い、
綺麗な顔立ちをした男の子が立っていた。
…私と同い年くらいだろうか。
…それよりベシって何？
私は驚きのあまり、
腰が抜けて立ち上がれなかった。
「えっと…」
「怪しい動きをしている奴がいると思ったから声をかけただけベシ」
「蓋を開けてみたら彼氏を見にきたとかそんなところベシ？」
もしかして私が誰の目にも触れずに怪しい動きをしながらここに来たのがこの人にはバレていたのだろうか。
「…誰、ですか」
「こっちの質問に答えずに質問で返すとはいい度胸ベシ」
「…ごめんなさい」
「あなたの想像通りです…」
そういうと、彼は私の隣にどかっと座って、
下で練習している人たちを見つめた。
「深津ベシ」
「名前」
「…深津、さん」
「で、どれベシ？」
「え？」
「彼氏」
彼氏がどれかを尋ねられているようで、
私は恐る恐る松本くんを指さした。
「あの…一番かっこいい人」
そういうと、深津さんは呆れたようにこちらを見て、わかりやすくため息をついた。
「惚気はいらないベシ」
「…ごめん」
「松本ベシ？」
松本くんの名前を出していないのに、
急に深津さんから名前が出てきたことに驚く。
この人語尾変だし、エスパーなのでは？と心の底から疑った。
「…俺はエスパーじゃないベシ」
なんと私の心の内も見破られ、
本当にエスパーなのでは、と疑わざるを得なかった。
ーー
山王って絶対中学時代に試合したメンバー何人もいるよね？と思い書きました😆
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usa(プロフ) - Lyraさん» Lyraさん！コメントありがとうございます！全然気づいていませんでした😣💦すいません！今すぐ見させてもらいます❣️この作品も読んでいただいてありがとうございます！Lyraさんビックラブです🥺💗 (10月9日 21時) (
レス) id: d85cd154fb (このIDを非表示/違反報告)
Lyra(プロフ) - メッセージを送ったのですが、もしかしたら気づいていらっしゃらないのかも？って思ったのでこちらにコメントしました😉読んで下さっていたらごめんなさい🙇♂️36.の松本の照れや笑顔がすごく想像出来てほっこりしました💓 (10月8日 23時) (レス) id: 798ba1e857 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：usa | 作成日時：2023年8月23日 17時
