13.失恋 ページ13
松本くんと川田さんの噂はすぐに回った。
初めて聞いた時は、後頭部を強く殴られたような衝撃だった。
どうして私は今まで松本くんに彼女ができるかもしれないと言うことを考えていなかったんだろう。
今までは松本くんが私のクラスに来るたびに目が合わないかとドキドキしていたけれど、そんな楽しみは無くなってしまった。
松本くんと川田さんが話すのをチラッと見ると、
松本くんが今までに見たことないくらい優しい表情で川田さんを見るから。
…そっかあ。
松本くん、好きな人にはあんな目で笑うのかあ。
…松本くんの好きな人になれたら…とっても幸せだろうな。
そんなことを考えながら自分の机で本を読むふりをする。
心臓をギュッと鷲掴みされているような胸の痛みをどうにか誤魔化そうと必死だった。
「…A大丈夫？」
そんな私を心配してか、友達のアミが私に声をかけてくれる。
心配をかけてしまったことに反省し、
すぐに笑顔を作った。
「うん！松本くんが幸せそうでよかった」
そう言うと、アミはすかさず「大丈夫じゃないでしょ。それ」と言って私が読んでいる本を指差した。
なんだろう、と思い改めて本を見ると、見事に上下逆さまだった。
私は慌てて本を元の位置に戻す。
「…あ、ばれちゃった？」
誤魔化すようにそういうと、アミは私の頭をぽんと優しく叩いた。
「Aが自分を出せる人と出会えたらいいね」
「…どういうこと？」
「そのままの意味だよ」
「ずっと笑顔でいる必要ない。怒っても泣いても、誰もAのこと嫌いにならないよ？」
アミの言葉に、私は何も言えなかった。
そんなつもりはなかった。
アミが言うなら、そうなんだろう。
…私、そんなに感情出てなかったかな。
『私のせいだって言うの！？』
『私がいなくなればいいんでしょ！？』
突然、そんな言葉が頭の中で再生される。
…私が、
私が支えなくちゃ。
私は忘れたい一心で、
静かに目を閉じた。
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書きたいシーンに行くまでのこの時間がすごく長く感じますねえ〜😵💫笑
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usa(プロフ) - Lyraさん» Lyraさん！コメントありがとうございます！全然気づいていませんでした😣💦すいません！今すぐ見させてもらいます❣️この作品も読んでいただいてありがとうございます！Lyraさんビックラブです🥺💗 (10月9日 21時) (
レス) id: d85cd154fb (このIDを非表示/違反報告)
Lyra(プロフ) - メッセージを送ったのですが、もしかしたら気づいていらっしゃらないのかも？って思ったのでこちらにコメントしました😉読んで下さっていたらごめんなさい🙇♂️36.の松本の照れや笑顔がすごく想像出来てほっこりしました💓 (10月8日 23時) (レス) id: 798ba1e857 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：usa | 作成日時：2023年8月23日 17時
