嫌いな日5 ページ5
あいつが九井か。
タバコを吸って咽せている竜胆を横目に、少し外す。と告げて席を立つ。
「お前が九井？」
「…あぁ」
「ふーん
うちの姉ちゃんが世話になってるって言うからどんな奴かと思えば、ただのガキか」
タバコを咥えながらニヤッと笑って、座るそいつを見下ろして言った言葉に九井の眉根が寄る。
「大好きなオネーチャンが利用してるやつがどんな男かを調べるために、わざわざクラブに呼び出すとは随分過保護な弟だな」
俺の嫌味に嫌味で返す九井に少し驚いたが、なるほど面白ぇ。
「お前気に入ったワ〜」
九井の前に座りながら言えば、ふん。と鼻で笑いやがった。
「頼みてぇことがあんだけど
初代黒龍総長、佐野真一郎のバイク屋を襲撃しろ」
ピクっと眉が動いたのを見逃さない。
「なに〜？
知り合い？
だったらせいぜいお前ってバレねぇようにしろよ」
背もたれに肘をかける俺に、九井は知り合いではないと否定した。
「いくらがいい？」
「……10だ」
「おっけー
20やるわ」
俺のその答えにキョトンとした九井はふはっと笑った。
「お前らやっぱ姉弟だな」
「あ？
まぁいいわ
あー、姉ちゃんにもバレんなよ
姉ちゃんマジでキレると見境ねぇから」
お前も俺も無事じゃ済まねぇかもな。と後ろでに手を振りなら伝える。
席に戻れば姉ちゃんが寂しかったと抱きつきながら可愛い顔で見上げた。
何をしていたか聞かれて誤魔化すようにキスをすればすんなり受け入れられる。
その事に胸が高鳴り、もっと。と欲が溢れたが竜胆に止められた。
3日後。
九井に金を払いに行った帰り道、姉ちゃんと竜胆がSMグッズが売ってる店から出てきてドン引きした。
聞けば俺のために警棒を買うなんて可愛いことを言う。
気に入った警棒を買って2.3日経った頃、姉ちゃんが毎日夕方からバイク屋に行くようになった。
襲撃に備えて。らしい。
なんで姉ちゃんがそいつを守んだよ。
自分の身も守れねぇのか。と思った時に思い出した。
��最弱王��
そうだ。あの男そう呼ばれていた。
ちょっと仕返しのつもりが裏目に出たことに舌打ちをする。
うまく行かない事にイラつきながらも九井とのやりとりが続けた。
九井に金払って帰ったら姉ちゃんいなくて、年が明けて雪が降ると予報流れたにも関わらず、今日もバイク屋に行ったと言う竜胆の言葉に窓の外を見る。
舌打ちとため息をついてしばらくテレビを見ていると、姉ちゃんが帰ってきた。
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玉兎(プロフ) - 朝パンさん» お久しぶりです😂😂もちろん覚えてますよ！！ めちゃくちゃ読んでくれてる！！✨✨嬉しさ極まってます！！ありがとうございます🥰頑張ります💪 (8月31日 11時) (
レス) id: 51ccdf4ac7 (このIDを非表示/違反報告)
朝パン(プロフ) - お久しぶりです!!覚えてますか？この20回振ったあの子は灰谷姉でしたシリーズと喧嘩するほどシリーズそしてちょっとおかしな君の金銭感覚シリーズを軽く8回程読み返しまくってる朝はパンよりご飯派です!玉兎様の作品はどれも傑作でもう大好きですこれからもFIGHTです!! (8月17日 2時) (レス) id: 90a0b3c2ac (このIDを非表示/違反報告)
玉兎(プロフ) - つかささん» ありがとうございます！！そう言っていただけると舞い上がります😂 頑張ります✨✨ (2022年8月27日 12時) (レス) id: 29d9966584 (このIDを非表示/違反報告)
つかさ(プロフ) - 玉兎さんの作品めっちゃ面白いです！！玉兎さんのペースで全然いいので更新頑張ってください！！ (2022年8月27日 7時) (レス) id: d3e06b901c (このIDを非表示/違反報告)
玉兎(プロフ) - 雪兎さん» いえいえそんなお気になさらず！ 読んでいただけるだけで幸せです🥰さらにコメントもしてくださって舞い上がります😊 お時間のある時にゆっくり目を通してください♡✨ (2022年8月25日 16時) (レス) id: 29d9966584 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：玉兎
| 作成日時：2022年7月22日 13時
