地下の茶会3 ページ33
部屋の外には既にAの部下たちが待機していた。
「おい！そんな笑えねぇ冗談言うんじゃねぇよ！！」
真剣に怒る牧田にAは少し振り向いて口元に人差し指を当てる。
『しぃ〜
安心しろ
お前より先に逝くつもりはないよ』
隠れとけよ〜。とへらへら笑って部屋を出たA。
だが、扉が閉まるギリギリで見えた部下に指示を出すAの横顔は真剣そのものだった。
その一瞬見えた表情で、牧田は事の重大さを悟る。
『ここに敵の侵入を許すな
牧田が死ねば生きれるものも生きれない
死にたくなければ死ぬ気で守れ
必ず食い止めろ！それぞれ配置につけ』
Aのその言葉に散っていく部下たち。
「Aさんも中へ」
『ばか
それじゃ意味ないだろ
牧田は殺させない』
「……なぜそこまで牧田を？」
タダのその言葉にAはセーフティーを外してスライドを動かした。
弾を避けれる場所へ移動して銃をしっかり握る。
『……牧田をコチラ側に引き込んだのは私だ
こんな事を言えばアイツは��自分で選んだ��と言うだろうが、関東卍會に私が連れてきた時点で、牧田がカタギとして生きる選択肢はもう無いに等しいんだよ
だから、アイツが抗争に巻き込まれて死んだとなったら目覚めが悪い』
少し困ったように眉を下げて笑うAに、タダは何も返せなかった。
ドンドンと鳴り響く銃声。
もうこんなところまで敵が侵入してきている。
スゥ。と息を吸ったAは、気持ちを切り替えるように一度目を閉じて、キッと前を見据えた。
『来るぞタダ』
「はい」
扉の外で鳴り響く銃声。
牧田は先程Aに押しつけられた銃を、手に持ったまま見つめていた。
梵天に残ると決めた時、Aと一つ約束したことがある。
自分は死んだ妹がきっかけで医学を齧った。
だから人は殺さない。反社であろうと命を救う側のままでいたい。
それがもし役に立たないと言うのであれば、今ここで俺を殺せ。と。
Aはその時に、ハナからお前に人殺しは期待していない。反社の人間に��俺を殺せ��なんて二度と言うな。次言えば歯全部抜くぞ。と吐き捨てて脅した。
だから今までAは牧田に銃を持たせることはなかった。
なのにコレを渡したと言うことはそれだけ危機的状況だと言うこと。
ギュッと銃を握りしめて、扉の向こうから響く銃声と爆発音に扉を睨み付けた。
あの向こうで戦っているAの無事を祈りながら。
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玉兎(プロフ) - 朝パンさん» お久しぶりです😂😂もちろん覚えてますよ！！ めちゃくちゃ読んでくれてる！！✨✨嬉しさ極まってます！！ありがとうございます🥰頑張ります💪 (8月31日 11時) (
レス) id: 51ccdf4ac7 (このIDを非表示/違反報告)
朝パン(プロフ) - お久しぶりです!!覚えてますか？この20回振ったあの子は灰谷姉でしたシリーズと喧嘩するほどシリーズそしてちょっとおかしな君の金銭感覚シリーズを軽く8回程読み返しまくってる朝はパンよりご飯派です!玉兎様の作品はどれも傑作でもう大好きですこれからもFIGHTです!! (8月17日 2時) (レス) id: 90a0b3c2ac (このIDを非表示/違反報告)
玉兎(プロフ) - つかささん» ありがとうございます！！そう言っていただけると舞い上がります😂 頑張ります✨✨ (2022年8月27日 12時) (レス) id: 29d9966584 (このIDを非表示/違反報告)
つかさ(プロフ) - 玉兎さんの作品めっちゃ面白いです！！玉兎さんのペースで全然いいので更新頑張ってください！！ (2022年8月27日 7時) (レス) id: d3e06b901c (このIDを非表示/違反報告)
玉兎(プロフ) - 雪兎さん» いえいえそんなお気になさらず！ 読んでいただけるだけで幸せです🥰さらにコメントもしてくださって舞い上がります😊 お時間のある時にゆっくり目を通してください♡✨ (2022年8月25日 16時) (レス) id: 29d9966584 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：玉兎
| 作成日時：2022年7月22日 13時
