許して4 ページ13
「よし、全員集まったな
幹部会をはじめる」
ココのその言葉と共に始まった幹部会。
Aのテンションはどん底。
全く話など入ってないし、早く終われ。と思っている。
椅子に座って前屈みになっているAの背中を蘭と竜胆が撫でる。
頼みの綱である薬があまり効かず、痛みに耐えるAを蘭と竜胆は居た堪れない気持ちで見ていることしかできない。
変わってやれたら、痛みを3人で割れたらとか色々思うがこればかりはどうしようもない。
『っ…』
突然痛みの波が来たAは、思わず竜胆の肩に頭を乗せた。
髪がたらっと肩から落ちてうまく顔を隠す。
竜胆は体温が高いから自然と温もりを求めた。
チラチラと何人かがその様子を見るが、灰谷姉弟のスキンシップは毎日見慣れている。
あー、またか。くらいだ。
それにその前の恐怖の1週間のせいで迂闊に話しかける事もできない。
話を進めているココも、多少気になるようだが姉弟の様子には触れず報告を続けた。
はぁ。とAから小さく息が漏れる。
「大丈夫？」
Aの耳元で誰にも聞こえない声で聞く竜胆に、Aは小さく首を横に振った。
「ココ」
ココの話を遮ったのはマイキーだ。
マイキーはゆっくりと立ち上がり、Aの前で腰を曲げて顔を覗き込む。
「……鶴蝶、牧田を呼べ」
そう言いながら肩に羽織っていた特攻服をAにかけたマイキーは、もう一度Aの顔を見て、痛みで少し汗が滲む額を撫でた。
「A、ごめん
見てられなかった」
『…ううん、ありがとうマイキー』
エマがいたからか、この時の女心というものをよくわかっているマイキーの言葉にAは少し口元を緩める。
「A、これ待ってろ」
蘭とAの後ろから手渡されたのは会議室を出てすぐそばにある自販機で買ったのだろう、ホットココアの缶だ。
以前Aがバニラアイス食べながらホットココア飲みたい。と言った言葉に、年中ホットココアは常備されるようになっていた。
その缶を受け取ってその手の持ち主を見上げる。
『ありがとワカ』
「部屋戻るか？」
『だめ…今動けない』
ワカの言葉の返答次第でAを持ち上げようとしていた竜胆は、困ったように眉を下げた。
「おーおー、どうしたA
体調悪りぃって？
体調悪りぃなら会議なんか出てねぇで部屋で寝てろや」
鶴蝶に連れられて来た牧田がAに群がる奴らをシシッと払う。
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玉兎(プロフ) - 朝パンさん» お久しぶりです😂😂もちろん覚えてますよ！！ めちゃくちゃ読んでくれてる！！✨✨嬉しさ極まってます！！ありがとうございます🥰頑張ります💪 (8月31日 11時) (
レス) id: 51ccdf4ac7 (このIDを非表示/違反報告)
朝パン(プロフ) - お久しぶりです!!覚えてますか？この20回振ったあの子は灰谷姉でしたシリーズと喧嘩するほどシリーズそしてちょっとおかしな君の金銭感覚シリーズを軽く8回程読み返しまくってる朝はパンよりご飯派です!玉兎様の作品はどれも傑作でもう大好きですこれからもFIGHTです!! (8月17日 2時) (レス) id: 90a0b3c2ac (このIDを非表示/違反報告)
玉兎(プロフ) - つかささん» ありがとうございます！！そう言っていただけると舞い上がります😂 頑張ります✨✨ (2022年8月27日 12時) (レス) id: 29d9966584 (このIDを非表示/違反報告)
つかさ(プロフ) - 玉兎さんの作品めっちゃ面白いです！！玉兎さんのペースで全然いいので更新頑張ってください！！ (2022年8月27日 7時) (レス) id: d3e06b901c (このIDを非表示/違反報告)
玉兎(プロフ) - 雪兎さん» いえいえそんなお気になさらず！ 読んでいただけるだけで幸せです🥰さらにコメントもしてくださって舞い上がります😊 お時間のある時にゆっくり目を通してください♡✨ (2022年8月25日 16時) (レス) id: 29d9966584 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：玉兎
| 作成日時：2022年7月22日 13時
