友達になりにきました【おそ松さん】 (ページ2)

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1話ページ2

少し重い病にかかっていた私はこの人生、ずっと不安と退屈だった

でもある時親戚の人からお見舞い品として望遠鏡を貰った

そうして遠くを眺める日が続く毎日が始まったんだ

あれは...なんだろう

魚屋の近くの家が少し揺れている

かと、思いきや顔が似ている人が数名出てきた

しかも全員顔が腫れている

喧嘩、してたのだろうか

男の人の喧嘩ってちょっと怖いなあ、なんて思いつつその日は眠りについた

次の日もまた同じ家が目に止まった

そして目が落ちそうな勢いで驚いた

黄色の服の人が青い服の人をサーフィンの板みたく扱って空を飛んでいたのだ

すごいな

はじめて見た

この日からずっと6人の男性を眺めていたんだ

ある意味ストーカーと認識されてもおかしくない話だ

だけど、その6人は私を少なからず笑顔にしてくれたのだ

ある時は殴りあっていたり、ある時は数名で出かけていたり、またある時は肩を組んで笑っていたり

...いつか、この人たちに会ってみたいな

会って話がしてみたい

友達に、なりたい

その願いを聞いてくれたかのように手術は成功して退院できた

まあ、様子見だけど

『えっと、そんな感じです』

家の前で突然『友達になってください』とか、いうもんじゃなかった

おかげで紫の人が端っこで疑わしそうな目を向けてくる

｢とりあえず、事情はわかった｣

赤い服の人が真剣そうな顔で言った

おそ｢俺、おそ松ねよろしく〜｣

かと思いきや｢えへへ｣と言いながら自己紹介

『Aです
よ、よろしくお願いします！

受け入れてくれたみたいで嬉しいです
だけど、本当にごめんなさい

急に訪問しちゃって...

迷惑でしたね』

紫の人、すっごい見てくるし...

『また後日改めて』と言おうとすればその前にピンクの服の人から｢いやいやいや！｣と遮られてしまった

知ってた？？話遮るの失礼なんだよ？