呪力が憑いてた【呪術廻戦】

20話 ページ21

五条｢領域内で発動した、付与された術式は絶対当たる｣


だから岩を避けないで砕いたのか


虎杖｢絶対！？｣


絶対当たる、ということに驚いたらしい彼がきくと｢ずぇ〜ったい｣という、戦闘状況で発せられるような明るさでは無い声が帰ってきた


先生らしいといえば先生らしいのだが


五条｢でも安心して

対処法もいくつかある｣


...じゃないと困る


五条｢今みたいに呪術で受けるか


これはあまりオススメしないけど、領域外に逃げる｣


なぜオススメしないのだろうかと思っていると｢大抵無理｣というなんとも微妙な答えだった

戦闘中じゃなければ聞けたのにな




｢そして｣と次の説明に入る前に呪霊が言葉を被せてくる


｢貴様の無限とやらもより濃い領域で中和してしまえば、儂の術も届くのだろう？｣



ムゲン、というのは分からないが五条先生は動じることなく｢うん、届くよ｣と言った



余裕にも程があるだろ...




五条｢領域に対する最も有効な手段

こっちも領域を展開する


同時に領域が展開された時、より洗練された術がその場を制するんだ

相性とか呪力量にもよるけど｣



スルリと本人の手によって外される目隠し


...そういや目元見た事ないな

なんて思っているとキレているのか呪霊が叫ぶ



｢灰すら残さんぞ！！五条悟！！！｣


五条｢A、ちゃんと捕まってるんだよ｣


その理由は大方わかっている


予想は見事的中



五条｢領域展開


[無領空処]｣




五条先生の口から発せられた時、宇宙空間のような綺麗な色が私たちを包む


呪霊は何も言わない、動かない


瞬き、呼吸すらも忘れているように見えた



五条｢ここは無下限の内側


"知覚"、"伝達"

生きるという行為に無限回の作業を強制する


皮肉だよね

全てを与えられると何も出来ず、緩やかにﾀﾋぬなんて｣



一つ一つの動作を、言葉を五条先生の背中から見る


五条｢でも君には聞きたいことがあるから、これくらいで勘弁してあげる｣


大きな手で頭を掴み



引きちぎった




同時に領域が閉じる



五条先生は頭を投げて片足で踏む


五条｢さて


誰に言われてここに来た｣




すごい


でも同じくらい虚しい



呪霊だけど先程まで会話していた、意思のある相手がこんなにも呆気なくやられてしまったのだ

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