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2018 6 ページ6
そんな撮影の日は特に疲れる。
帰りの送迎車の中では、溜息が、何度も何度もマスクを揺らす。
お疲れさま。
マネージャーも、気を遣ってそっとしておいてくれる。
違うねん。何やろ？、、、身体じゃない。
心が疲れてる。
といっても、これはデビュー前から、、、シンメを、メンバーを演じるのは慣れてる。
慣れているけど、、、慣れているからこそ、辛くなる。
一生分のキスをして、最後の熱を、、、忘れないように、、、忘れるために過ごしたあの夜。
あの日から、もっともっと気持ちに蓋をするのが苦しくなって、
ずっとずっと、頭の中をシゲが占める。
部屋の窓から見える赤い光を横目に考える。
オレは間違ってない。
間違ってないはず。
なのに、、、。
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作者名：まさか
| 作成日時：2021年3月6日 15時
