きっかけはカラフルな、、、 8

ブラウンゴールド ページ23

涙がこぼれ落ちそう。



嘘じゃなかった、、、名前。



『この人です。』



って返すと、



『今日は保育園でのアルバイトでした。

明日、土曜日なのでレンタル彼氏の方のバイトに行くかもしれないので、引き続き調査する形でよろしいでしょうか。』



『よろしくお願いします。』



それだけ送ると、もう一度さっきの写真を見る。



一枚だけ。



照史が照史として存在した喜びと、だからといって解決しない問題を思うと沈む心。








土曜、日曜とやはりバイトしていたらしい。



合計3人と。



メールがきてた。



照史が自分で言ってた境遇を考えたら仕方ない、というか大変やなぁと思う。



でも、それ以上に送られてきた画像に胸が痛くなる。



オレが以前見たことある女の子は1人、後の2人は見てない人。



『バイトの登録先もわかりました。

それも含めまして、来週月曜日にでも事務所で報告をさせていただきたいのですが、ご都合よろしいでしょうか。

その時に、成功報酬として、、、』



『わかりました。よろしくお願いします。』








「すごいなぁ。流石プロやね。

あれだけの情報で探し出せるもんなんやね。」



探偵事務所から受け取った報告書を受け取った帰り、神ちゃんと渋谷駅近くのカフェで待ち合わせをした。



紙をペラペラめくりながら感心してる。



「で？淳太はどうするつもりなん？」



「オレは、、、。」



ここまできても答えを出せずにいる。



「淳太が後悔せんように、それだけ。

どう動こうとオレは応援してるで。

オレが協力できることはするし。

何でも言うて。」



優しい言葉に泣いてしまいそう、、、。



「ありがとう。もう少しだけ悩んでみるな。」



神ちゃんは笑顔で大きく頷いてくれた。



1時間ほどした頃、テーブルに置いた神ちゃんの携帯が震えた。



「着いたって？」



「うん、、、あっ。」



店の入り口に向かって手を上げると、それに気付いた人が店員さんに伝えてこちらに歩いて来た。



「ごめん。遅くなって。」



「大丈夫。」



目の前に並んで座った2人の雰囲気は、間違いなく恋人同士のそれ。



幸せオーラすごいもん。

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