きっかけはカラフルな、、、 6

マリンブルー ページ43

それにオレの顔。多分酷い顔してる。



青白い顔して、受け付けてくれた人が奥に行き、そこの部長さんが出てきたりして大騒ぎ。



部長の処分は後日。とりあえず数日間自宅謹慎という形が取られた。



解放されたんは定時をずっと過ぎた19時過ぎ。



廊下に出た途端に大きく背伸びをして、



「さ、帰ろか？」



振り返ると心配そうな神ちゃんの顔。



アホやなぁ、、、こんな怪我、大したことあらへん。



「オレ、ボクシングしてるって言うたことあるやろ？

結構前からやってる。まぁ、仕事んとき顔ボッコボコでも困るから、防具付けた状態でしかしてないけどな。

いや〜、でも計画通り。

録音にしても映像にしても「勘違い」で通されてもおかしくない。

だから、なんか一つ、言い逃れできへんようなことをって。

オレの方が何万倍も殴りたかったっちゅうねん！

どんだけ我慢したか！！」



「だからあんな冷静に話してたんや、、、すごいな、、、。」



「そやで！！アホ、ボケ！セクハラクソオヤジ！、、、頭の中は悪口ばっかり。

めちゃくちゃ言葉選んだし！」



「ごめんな、、、。」



「なんで神ちゃんが謝んねんな。

腹減らへん？飯、食いに行こうや。な？

荷物取ってくるからさ、下のエントランスのところで。」



神ちゃんの返事なんか聞かへん。



エレベーターが開いたのを確認して飛び出した。



デスクに戻って周りを見渡したが、数人残る程度。



マスクが顔の怪我を隠してくれるからありがたい。



堂々と挨拶して、荷物持って神ちゃんの元へ急ぐ。



「お疲れ〜。」



グラスを少し上げて乾杯。



いうても烏龍茶やけどな。



居酒屋っていう気にもなれないから、流星達ともよく行く町中華にした。



「シゲ、、、怪我、大丈夫？」



「大丈夫、大丈夫。

まぁ、2、3日は青いかもしれんけど明日から土日やし、マスクしてるから大丈夫。

心配しすぎやって。」



「でも、オレの所為で、、、。」



「神ちゃん、、、ほんまに自分の所為やと思てる？」



「だって、オレが電話して呼んだから、、、。」



「あれな！ナイスアイデア！！

オレ、、、さ、、、神ちゃんからの着信やと思って、めちゃくちゃうれしくてさ、、、。

ごめん、、、オレ、、、ずっと謝らなあかんって、、、。

望ん家でのこと、、、。」



神ちゃんの顔がさらに険しく歪む。



「どこから話そうか、、、。」

マリンブルー→←マリンブルー

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す