きっかけはカラフルな、、、 6

マリンブルー ページ38

彼女との通話は一度切る。



そして、、、ごめん、、、緊急事態やねん、、、もしもの時のために。



気付いて、、、。



「失礼します。」



中に入ると、ブラインドを閉めた薄暗い部屋で、デスクの上に彼女を寝かせて上から襲い掛かる男、、、。



「部長、、、こんな場所、会議室であきませんて。

新卒でがんばろうって子に止めてくださいよ。

しかも、自分とこの部下に、、、。」



「なんだね！君は、、、。オレは何もしていない、彼女に聞いたらわかる。

変な言いがかりをつけるのはやめてもらいたいな。」



この状態でよう言うわ、、、。



「はぁ、、、。」



まぁええ。



「とりあえず、彼女、もう用はないですよね？」



部長の睨みつけるような視線から彼女を隠す。



「トイレ行っておいで。マスカラ落ちてる。」



扉を開けて彼女を逃した。



「彼女のことが好きなのか？恋人か？」



「違います。」



「だったらストーカーか？

彼女のあとをつけて、自分が助けたってことにして彼女に言い寄る気だろう？違うか！？」



「そんなことあるわけないじゃないですか、、、。」



「それとも何だ？オレを失脚させるつもりか？

アイツか？オマエんとこの部長の差金か！？

だったら、、、アイツに報告なんかできないようにしてやる！！」



ウチの部長？



確か、2人は同期って言ってたよな？



出世、ライバル、、、そんなアホなことしか考えられへん脳味噌やと先が知れてる。



「報告するもなんも、これ以上彼女を困らせるようなことがなかったら、ボクと彼女の中で今回のことは」



留めておきます、、、そう言おうとしたら、口を正面から塞がれた。



もう片方の手はオレの身体を押さえる。



首を振って手を外し、



「部長、、、落ち着いてください。ね？」



かろうじてそれだけを叫ぼうとするも、半分はモゴモゴ、何言うてるかわからへん状態。



壁に押し付けられたから、身体を捩って逃げる。



それがあかんかった。



腕を引っ張られて床に押し倒された。



上から馬乗りになられる。



殴られる、、、そう思って目をつぶったが、痛みの代わりに首元が強く引っ張られた。



ネクタイと同時にワイシャツのボタンが２つ飛ぶ。



報告できへんってこういうことか、、、。



頭の中は、どこか冷静に考える。

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