マリンブルー ページ34
緑
ただの同僚。
週末は相変わらず飲みに行くし、ランチだって時間が合えば
誘って食べる。
シゲは全く変わらない。
有馬でのこと、夢やったんかも、、、最近ではそう思うようにした。
けど、その反対に、自分の中では説明できないことが起きている。
「神ちゃん、この唐揚げめちゃくちゃ美味い！
一口食べて！、、、あ、食べたな！？
週末、神ちゃん家で唐揚げパーティーして！！
神ちゃんの唐揚げ、美味いもんなぁ〜！」
アホなこと言うシゲのために、休みの日唐揚げを揚げる。
シゲの喜ぶ顔想像して。
流星とのんちゃんも一緒なんやけど、
「美味っ！！やっぱり美味いなぁ〜！！」
顔くしゃくしゃになった笑顔に胸がチクっと痛む。
「また髪染めたん？」
って掴まれる毛先に身体中の神経が集中し、顔が熱くなる。
「な〜？神ちゃん！」
って組まれる肩にも、、、。
課で一番かわいい子、なんていう噂の女の子からの告白にも心は全く動かない。
以前のオレやったら、、、って考える。
とりあえず付き合っていただろう。
そんなんやから、、、って、横浜のホテルでのことを思い出す。
シゲと初めて会った日のこと。
お互いフラれたけど、シゲの彼女、、、キレイな子だった。
細く見えるけどふわふわ柔らかくて、やっぱり女の子やなぁ、、、。
緩く巻かれた髪が揺れる。
アプリコットカラーの頬、それに合わせ濡れたように輝く唇。
長いまつ毛をゆっくり閉じて、少し照れたようにしてかわいらしさを全身から放っていた。
、、、シゲのタイプ、、、なんやろうな。
「神ちゃんは、キレイよりかわいい子がタイプなんやろ？」
オレの好きなタイプは、、、ほらな？
自分で自分の気持ちが説明できへん、、、。
今頭に思い浮かべたんは、過去の彼女でも、この前告白された子でもなく、、、シゲ、、、。
でっかい口開けて笑うシゲだ。
もやもやを誤魔化し、誤魔化し日常生活を送っていたある日、いつも通り、4人で集まっての部屋飲みをした。
今回はのんちゃんの家。
テーブルを囲んでオレの両隣は流星とのんちゃん。
真正面に座るシゲの目を見るのは少し辛い。
「あれ？神ちゃん、寝不足？
昨日遅くまでゲームしてたやろ？」
なんて、少しのことにでも気がつく。
このもやもや、気付かれたら、、、困る。
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奏多(プロフ) - まさかさん» まさかさんの赤緑が好きすぎて何度も読み返しています。これからも更新楽しみにしています💚 (2023年1月5日 22時) (
レス) id: 6198bdee62 (このIDを非表示/違反報告)
まさか(プロフ) - 『タンジー』を気に入ってくださっているということは、赤緑好きさんですよね？私も赤緑が一番好きなので、ついついお話も多くなります。似た話になっていそうで心配ですが、これからもよろしくお願いします！！赤緑沼は深い〜！！ (2023年1月5日 20時) (レス) id: 228009e50a (このIDを非表示/違反報告)
まさか(プロフ) - 奏多さん、ありがとうございます！新年早々、ありがたいお言葉、、、(´°̥̥̥̥̥̥̥̥ω°̥̥̥̥̥̥̥̥｀)あれやこれや、思いつくまま書いているので、続編も思い付いたら書けるといいな。 (2023年1月5日 19時) (レス) id: 228009e50a (このIDを非表示/違反報告)
奏多(プロフ) - まさかさんのお話が大好きすぎて何度も読んでます。いつかタンジーの続きが読みたいです。 (2023年1月5日 17時) (レス) @page14 id: 6198bdee62 (このIDを非表示/違反報告)
まさか(プロフ) - stcさん、ありがとうございます。昼寝から起きたらこんな恐れ多いメッセージ、、、。私、文芸部とかでもなかったし、一番得意科目は数学だった女なので、語彙力も文章力も白旗上げつつ書いている、ただの妄想オバさんです。一緒にニヤニヤしましょうね〜！！ (2022年11月19日 15時) (レス) id: 228009e50a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まさか
| 作成日時：2022年8月12日 10時
