マリンブルー ページ22
「え？自分なんで？
オレはさ、今日、彼女と泊まるために予約したんよ。
さっきも、ほら、彼女から部屋の前に着いたってメールが来たからさ。」
携帯で彼女の電話番号をタップする。
すると微かに振動する音が聞こえる、、、彼女の上着のポケットから、、、。
混乱する頭でもわかる。
これがどういうことか、、、。
けど、直接聞きたい。
「2人、、、君とオレの彼女がグルってこと？」
「グルだなんて、そんな、、、ただ、私が神山さんのことが好きだから、、、。」
「それで？
『じゃあ代わりにに部屋に行ってもいいよ！』なんてならへんやろ。」
彼女の目から涙が流れ、小さく震えている。
ふざけんな、、、怒りが収まらへん。
「帰ってくれるかな？」
冷たく言い放つ。
それでも、
「違うんです。彼女は関係ないんです。私が勝手に、、、。」
携帯電話まで交換しておいてなんやねん。
「わかった、、、オレが出て行く。」
そう言った途端、
「ごめんなさい！今日のことは忘れてください！」
って、オレの横すり抜けて、部屋を出て行った。
ムカつく、、、ベッドを殴るも情け無い音がするだけ。
視界の端に見える夜景がまるでオレのことをバカにするかのように輝いている。
被害妄想？
そうやな、、、フラれることは予想してた。
けど、これはないやろ、、、。
しかも、こんな時に酔われへんのは辛いな。
オレ、酒受け付けへんもん。
財布と携帯、部屋の鍵だけ持って立ち上がる。
エレベーターに乗り込んで下の階へ。
通された席からはキラキラ輝く横浜港の船やビルの夜景が見える。
こんなディナータイムにカフェに来る客は少ないらしい。
クラブハウスサンドと季節のデザートセット、アールグレイも。
酒の代わり。
惜しい。あと数時間早かったら、このでっかいアフタヌーンティーセット注文したのに。
糖分摂取して、ボーッと景色見てたら、なんかどうでもよくなった。
大したことない。
このまま、彼女の本性知らずに付き合うよりマシ。
2人が友達なんかは知らん。
けど、他の女、自分の彼氏の部屋に行かせてどうすんねん。
もし、オレがさっきの子と何かあったら？
美人局やん。そんなん。
今夜、オレがすることはその辺の女の子ナンパして部屋に連れ込むことじゃない。
シャワー浴びて、ゲーム。その一択。
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奏多(プロフ) - まさかさん» まさかさんの赤緑が好きすぎて何度も読み返しています。これからも更新楽しみにしています💚 (2023年1月5日 22時) (
レス) id: 6198bdee62 (このIDを非表示/違反報告)
まさか(プロフ) - 『タンジー』を気に入ってくださっているということは、赤緑好きさんですよね？私も赤緑が一番好きなので、ついついお話も多くなります。似た話になっていそうで心配ですが、これからもよろしくお願いします！！赤緑沼は深い〜！！ (2023年1月5日 20時) (レス) id: 228009e50a (このIDを非表示/違反報告)
まさか(プロフ) - 奏多さん、ありがとうございます！新年早々、ありがたいお言葉、、、(´°̥̥̥̥̥̥̥̥ω°̥̥̥̥̥̥̥̥｀)あれやこれや、思いつくまま書いているので、続編も思い付いたら書けるといいな。 (2023年1月5日 19時) (レス) id: 228009e50a (このIDを非表示/違反報告)
奏多(プロフ) - まさかさんのお話が大好きすぎて何度も読んでます。いつかタンジーの続きが読みたいです。 (2023年1月5日 17時) (レス) @page14 id: 6198bdee62 (このIDを非表示/違反報告)
まさか(プロフ) - stcさん、ありがとうございます。昼寝から起きたらこんな恐れ多いメッセージ、、、。私、文芸部とかでもなかったし、一番得意科目は数学だった女なので、語彙力も文章力も白旗上げつつ書いている、ただの妄想オバさんです。一緒にニヤニヤしましょうね〜！！ (2022年11月19日 15時) (レス) id: 228009e50a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まさか
| 作成日時：2022年8月12日 10時
