あの海が見える場所 21

Yokohama 赤 ページ6

しばらくしたら、



『シゲ、どこに行けばいい？


待ち合わせ。』



ってメールがきた。



オレ、全部見てた。



コーヒーショップにおるやろ？



なんて送って、神ちゃんの目の前に出て行って、そのままさらってしまいたい。



もうどこにも行かせたくない。



離したくない。



けどあかん。



落ち着け、落ち着け、、、落ち着け。



流星と望の言葉が何度も思い出される。



意地でもがんばれ、って。



冷静になれ、、、がんばれ、、、オレ。



『横浜の職場に土産買わなあかんから、土産物売り場のところに来てもらっていい？』



『わかった。オレも買おうと思ってたし。』



『オッケー。気を付けて。』



少ししたら、コーヒーショップから神ちゃんが出てきた。



柱の影に隠れる。



神ちゃんが土産物屋に着いたら、「お待たせ。」って出で行こう。



後ろからこっそりつけて行くけど、神ちゃん、、、キョロキョロして全然辿り着かへん。



違う違う、、、そっちやないって。



もどかしくなって、声をかけようと近寄ったら、でっかいリュック背負った人が周り見んと神ちゃんの方に勢いよくバックしているのが見えた。



ぶつかる、、、危ない！！



倒れそうな神ちゃんを間一髪、抱き留めることができた。



「危っな、、、。大丈夫？神ちゃん。」



必死やったから、、、。

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