あの海が見える場所 21

Yokohama 赤 ページ2

「え？ほんま？それ。


何で言わへんの？結婚式場の下見やって！？


それ、かなり進んでるのに、何で？」



オカンや叔母ちゃんまで騒ぎ出した。



「だから、性格の。」



「お前がぐずぐずだらしなくて振られたんやろ？」



もういい、、、そういうことでもいい。



「そうかもな。」



って。時計を見たらもうすぐ2時。



少し早めに行って、神ちゃんを待とう。



ほら、この前も迷ってたし。



コーヒーでも飲んで待ってよう。



「すみません。オレ、明後日から仕事なんで今日横浜帰るんです。


新幹線の時間があるんで、この辺で失礼します。」



って言って立ち上がる。



「お構いもせず。」言うてくれる叔母さん。



「よ！！公務員、働くねぇ〜。」、、、酔っぱらいが、、、。



玄関までオカンが見送りに来てくれた。



「ほな、気を付けて。


仕事忙しいやろうけど、体調だけはちゃんと気を付けや。


食べるもの食べて、寝て。


、、、彼女は、、、あんたはお父さんと似てモテへんやろうからお母さん期待してないから。


私みたいに、『一生ついていきます！』いう優しい子、見つけや。


何かあったら連絡ちょうだい。」

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