あの海が見える場所 13 (ページ46)

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Hyogo 緑ページ46

「振り撒いてへんし。」

かわいくないし、、、。

もう1枚撮られる。

「それ。その顔も、、、。

ごめんな。神ちゃんが悪いわけやないねん。

けど、また最近いろんな人から告白されたりしてない？」

1年のとき、「他の大学に彼女います作戦」をしてから告白とかは減ってた。

でも、シゲの言う通り。

夏の暑さと、文化祭に向かう学内のソワソワする感じがそうさせるんかな？

「された。」

正直に言う。

怒るわけでも、拗ねるわけでもなく、めちゃくちゃ優しい顔で、

「神ちゃんがモテんのは仕方ない。

神ちゃんのかわいさも格好良さも、真面目さも何もかも。

神ちゃんが魅力的なんはオレが誰よりもわかってる。

ただ、神ちゃんに彼女がおるからって、すんなりあきらめられるヤツばっかりやないで。

前もおったやろ？」

そう。頷く。

他の学部の一つ上の女の先輩。

しばらく半ばストーカーみたいに、学内でオレらの後をつけてた。

あれはシゲとのんちゃんがその先輩に言ってくれたから。

「誰に対しても冷たくするなとは言わん。

けど、ある意味残酷やで。

神ちゃんに優しくされて、神ちゃんに微笑まれて、神ちゃんのこと好きになってしまう。

けど、彼女がいるのでごめんなさい、って。」