あの日の記憶《約ネバ》 (ページ5)

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エマと星ページ5

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『もー、エマ大丈夫？』

｢んんー…｣

エマと星空を見ようと約束して寝室を抜け出した迄はよかったけれど昼間も元気に鬼ごっこをしていたエマは眠たそうにしてる

身体を斜めにさせては、はっとして戻る
斜めにさせて…を繰り返してる

『眠たいなら部屋戻ろ』

｢いや！Aはなんでそんなに元気なの〜｣

『ふっふーん、昼間たっくさんお昼寝したからね』

｢あー！だから鬼ごっこの時いなかったんだ！｣

私さがしてたんだからー！と手足をばたつかせて騒ぐエマ

｢明日は鬼ごっこだよ！｣

『明日はレイと本読むの』

｢じゃあレイも鬼ごっこに誘う！｣

『んー、嫌がりそう！』

だけどレイはああ見えて優しいから私たちがしつこく誘えば参加してくれるんだろうけど

『エマ、鼻赤くなってる』

つん、とつついてくすくす笑う

上着に、ブランケットにココア、できる限りの防寒はしてるけどやっぱり少しだけ寒いね

｢…これがあの２人にバレたら怒られちゃうかな!?｣

『怒られそー…こんな真冬になにしてんだーってね！』

｢じゃあ、これは２人だけの秘密だね！｣

秘密…秘密かぁ…なんだかいいね

わくわくする！

‥

あれから何れくらいたっただろう
隣には寝転んでスースーと気持ちよさそうに寝息を立てるエマ

気持ち良さそうに寝てるな〜
私もちょっとだけ…そう思って隣に寝転ぶと想像以上に気持ちよくって

あぁダメだ…そう思った時にはもう身体は動かなかった

『おやすみ…エマ…』

*

『っ〜!?!?』

おでこの衝撃で飛び起きた

すっっごい痛い!!何!?

｢おはようA｣

『え…、おはようノーマン…？』

目の前にはおでこ大丈夫？と心配してくれるノーマン

外は…もう完全に明るい

｢お前も起きろ5歳児！｣

｢いったあぁい！？｣

あ、エマも飛び起きた

おでこの衝撃の正体はレイのでこぴんね…

頭割れたのかと思った

｢何してんだよ!!
今いつかわかってる？真冬だぞ真冬！
風邪ひかねぇエマはともかく、A！お前は病み上がりだろ！｣

エマと私のほっぺを片方ずつひっぱるレイ

やっぱり怒られた、
というかバレるなんて予定外だった。

『ほへんなはい！』

｢それで、何してたの？｣

私とエマは顔を見合わせてわらう

｢『ひみつ！！』｣