泡沫の夢【rbr】 ページ39
「A！」
ゆったりと城の廊下を歩いていると、後ろからよく通る声で私の名前が呼ばれた。
振り返るとそこにはこちらに手を振る私の想い人ロボロさんがいた
私は嬉しくてにっこりとロボロさんに笑い、手を振り返した
「今日来てたんやな！この間はほんまありがとう」
この間…例のプレゼントの話か
私は何もしていないから、と頭をゆるゆると振った
「いやいや、Aのおかげや。ありがとないつも
…なぁ、少し時間ある？」
彼はそれでもお礼を述べたあと私の耳に顔を寄せてボソリと囁いた。
その呟いた声と仕草がかっこよくて、自然と顔に熱が集まってしまう
彼が返事がない私を不思議そうに見るので急いでこくこくと頷くと、彼は自室へ私を案内した
もちろん彼の自室でやましいことをしている訳では無く、わざわざ場所を変えたのは誰かに聞かれないためだ。
中でやっていることはただの恋愛相談
彼は幼馴染の子が好きらしい。けれど彼は恋愛経験があまりないそうで、私が相談に乗ることになったのだ
私の好きな人の、好きな人の話。
辛くない訳じゃないけれど、彼が幸せになるなら私の気持ちなんて無視したって構わなかった。
「それでな？俺がプレゼントをあげた時〜」
相当この間のプレゼント作戦が上手くいったのか心底嬉しそうに詳細を語る彼。
私は頷いたり『良かったですね』と綴ったりしながら話を聞いていた。
彼はその話を一通り話し終えたあと、とても小さな声で言った
「あんな…俺そろそろ告白しようと思うねん。｣
ついに告白か。こんなにも彼女を思っている彼ならきっと大丈夫だろう
『ロボロさんならきっと大丈夫です。応援してますから』
「ありがとう。ほんまAがいて良かったわ」
「いつか、Aの声聞かせてな」
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透水(プロフ) - 孔雀石さん» 畏まりました！遅筆なので時間かかってしまうかもしれませんが気長にお待ち頂ければ幸いです…！こちらこそありがとうございます (2019年11月29日 9時) (
レス) id: 2d62d7baf3 (このIDを非表示/違反報告)
孔雀石(プロフ) - 透水さん» 連投で申し訳ございません。どちらも好きでたまらないのですが、2個目の方が特に、ですね...!ぜひ気が向いた時にでもお願いしたいです。ありがとうございます! (2019年11月29日 0時) (レス) id: efda21e4ed (このIDを非表示/違反報告)
透水(プロフ) - 孔雀石さん» 初めまして、コメントありがとうございます。そう言っていただけると本当に嬉しいです…!続きとはciさんの2つ目の話の方でしょうか…?リクエスト貰えるのは嬉しいので是非御気軽にどうぞ！拙い文章ですがこれからもどうぞよろしくお願いします (2019年11月28日 13時) (レス) id: 2d62d7baf3 (このIDを非表示/違反報告)
孔雀石(プロフ) - 初めまして。コメント失礼します。すごいどれも素敵なお話で心臓がギュッてなりました...特に、推しということもありciさんのお話がとても好き...!主が可哀想なお話が好きなのでぜひ続きをリクエストしたいほど...!これからも頑張ってください。応援しています! (2019年11月28日 0時) (レス) id: efda21e4ed (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：透水 | 作者ホームページ：http://around-the-clock
作成日時：2019年7月22日 1時
