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私に謝罪してその上もう一度関わろうとする彼の姿は、互いの人間としての違いを教えられた気分だった
『彼はあんなにも出来るのにAちゃんは何も出来ないんだね』
そんなことを言われた時と同じように
何歳になっても変わらない周りの目に、自分の中に溜まっていく劣等感
結局、
周りの目や自分の感情を優先して距離を置くのか
それとも自分の気持ち押し潰して彼らと過ごすのか
私の気持ちか彼の気持ちか
どちらかを選ばなければいけない
私だって彼のことは大切だ
ただ、どうしても敵意と憎悪の籠った感情を受け止める覚悟が出来ない
どこにいても変わらないこれが、もううんざりなのだ。どうして彼は分かってくれないのだろう
振り向きざまちらりとみえた私を映すその瞳はあまりに綺麗だった
それすらも、そこに移った私の汚さと弱さを主張してくるように見え無我夢中で叫んだ
「〜っだから！やめてってば！！」
掴まれた手を振りほどき、無我夢中に彼を突き飛ばしながら
はっと気づいた時には遅く、彼は宙に浮いていた
「あ」
伸ばした手が間に合うはずもなく、
ドンッと強く頭を打つ音が聞こえた。打ちどころが悪かったのか彼は立ち上がらない
「う、そでしょ…」
焦って駆け寄り声をかけても返事はない
どうしよう、どうしよう。
なんで、違う、そんなつもりじゃなかったのに
「ごめん、ごめんとんとん
私が、私のせいで、こんな
ごめん、ごめん…」
騒ぎをききつけ集まってくる野次馬の目線は人数に比例して鋭くなっていく。
馬鹿みたいに心臓は騒ぐのに、ヒソヒソと話す声はよく聞こえてきた
「見た？信じられない」「酷い」「あいつが突き落としたんだ」
「最低」
関わらないでってあれだけ言っても追いかけてきた彼は、傍から見たら優しいヒーローなんだろう
私から見たらそれは憂鬱でしか無くても
私はそうやって言い訳して逃げる最低で薄情な人間のくせに、涙なんて流して優しい人間にでもなったつもりなのだろうか
今更
拒絶なんてしなきゃよかったと、後悔が溢れた
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透水(プロフ) - 孔雀石さん» 畏まりました！遅筆なので時間かかってしまうかもしれませんが気長にお待ち頂ければ幸いです…！こちらこそありがとうございます (2019年11月29日 9時) (
レス) id: 2d62d7baf3 (このIDを非表示/違反報告)
孔雀石(プロフ) - 透水さん» 連投で申し訳ございません。どちらも好きでたまらないのですが、2個目の方が特に、ですね...!ぜひ気が向いた時にでもお願いしたいです。ありがとうございます! (2019年11月29日 0時) (レス) id: efda21e4ed (このIDを非表示/違反報告)
透水(プロフ) - 孔雀石さん» 初めまして、コメントありがとうございます。そう言っていただけると本当に嬉しいです…!続きとはciさんの2つ目の話の方でしょうか…?リクエスト貰えるのは嬉しいので是非御気軽にどうぞ！拙い文章ですがこれからもどうぞよろしくお願いします (2019年11月28日 13時) (レス) id: 2d62d7baf3 (このIDを非表示/違反報告)
孔雀石(プロフ) - 初めまして。コメント失礼します。すごいどれも素敵なお話で心臓がギュッてなりました...特に、推しということもありciさんのお話がとても好き...!主が可哀想なお話が好きなのでぜひ続きをリクエストしたいほど...!これからも頑張ってください。応援しています! (2019年11月28日 0時) (レス) id: efda21e4ed (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：透水 | 作者ホームページ：http://around-the-clock
作成日時：2019年7月22日 1時
