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次第に窓から見える空のオレンジ色が暗闇に飲まれていく。残された時間は少ない。
「もう4日目も終わるね」
「…」
「そろそろ、行かないと」
「また俺を置いていくんか」
彼の声は震えていた。零れそうな涙をなんとか堪えようとする私の声もきっと揺れていることだろう
「私たちはもう並んでない、今もこれからも。
だから私の事は忘れて。ショッピには笑っていて欲しい｣
「分かってるけど無理やそんなん。だって約束したのに…」
“俺が幸せにしたるよ”そういったのはもう3年前になるが、今でも鮮明に思い出せる。
それを覚えていてくれたことは嬉しく思うけれど、私たちはそれがどうやっても叶わないことを知っている。
苦しい、すぐそこにいるのに抱きしめることも触れることすら出来ない。
幸せになって欲しくて色々な気持ちを抑えてきたのに彼との全ての思い出がそれを邪魔して、涙とともに溢れた。
「ごめんね。ずるい事だと思うけど言わせて。
大好きだよ、ずっと」
「っ…
俺だって、そうに決まってるやろ｣
彼の頬に手を添える。もちろん温もりなんて感じられない
彼もその上から手をおこうとするがするりと通り抜ける
「ごめん」
それはどちらの言葉だったか。どちらにせよ後悔まみれの私たちは、この先もこのセリフを言い続けるだろう。
ただ立ち尽くし2人で涙を流した。
ふと気づけば、私の体は透けて消えかけていた。
それを見た彼は眉を顰めながら無理やり笑顔を作ってくれた。
「何度でも、あんたを迎えに行くからな」
「うん。今年も迎えに来てくれてありがとう
また、来年。」
そう言って私は彼の前から姿を消した。
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透水(プロフ) - 孔雀石さん» 畏まりました！遅筆なので時間かかってしまうかもしれませんが気長にお待ち頂ければ幸いです…！こちらこそありがとうございます (2019年11月29日 9時) (
レス) id: 2d62d7baf3 (このIDを非表示/違反報告)
孔雀石(プロフ) - 透水さん» 連投で申し訳ございません。どちらも好きでたまらないのですが、2個目の方が特に、ですね...!ぜひ気が向いた時にでもお願いしたいです。ありがとうございます! (2019年11月29日 0時) (レス) id: efda21e4ed (このIDを非表示/違反報告)
透水(プロフ) - 孔雀石さん» 初めまして、コメントありがとうございます。そう言っていただけると本当に嬉しいです…!続きとはciさんの2つ目の話の方でしょうか…?リクエスト貰えるのは嬉しいので是非御気軽にどうぞ！拙い文章ですがこれからもどうぞよろしくお願いします (2019年11月28日 13時) (レス) id: 2d62d7baf3 (このIDを非表示/違反報告)
孔雀石(プロフ) - 初めまして。コメント失礼します。すごいどれも素敵なお話で心臓がギュッてなりました...特に、推しということもありciさんのお話がとても好き...!主が可哀想なお話が好きなのでぜひ続きをリクエストしたいほど...!これからも頑張ってください。応援しています! (2019年11月28日 0時) (レス) id: efda21e4ed (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：透水 | 作者ホームページ：http://around-the-clock
作成日時：2019年7月22日 1時
